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猫が叱られたあとに隠れるのは反省している証拠? 猫のしぐさの本音を専門家が解説

愛猫の行動を観察しながら「今、愛猫はこういう気持ちなのかな」とイメージすることはありませんか? ただ、猫には猫の世界があるので、飼い主さんのイメージとは異なる本音をもっているケースも少なくありません。

そこで今回は、「鳥を見て鳴く」「ボールペンに噛みつく」「叱られたあとに隠れる」など、人が誤解しがちな猫の行動の意味について、愛玩動物看護師の小野寺温先生に伺いました。

窓から鳥を見て小刻みに震えるように鳴くのはなぜ?

Mix(キジトラ)のにじおくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
愛猫が窓から見える鳥を見て鳴いていたら、「話しかけているつもりなのかな?」と微笑ましい気持ちになるかもしれませんが、実際は違います。

猫が窓から鳥などを見たときに発する「カカカッ」「ケケケケッ」などの小刻みに震えるような鳴き方は、クラッキングと呼ばれています。これは、猫の狩猟本能と関係する特徴的な鳴き方で、例えば「目の前の獲物を捕りたいけれど、捕れない」という、もどかしさを感じたときなどに発すると考えられています。

突然ボールペンや鉛筆に噛みつくのはなぜ?

アメリカンショートヘアのうめちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
愛猫が使用しているボールペンや鉛筆に突然噛みつくことはありませんか? つい「食べられるかどうかを確かめているのかな?」と思ってしまいがちですが、実際は少し違います。

人が文字を書いているとき、ボールペンや鉛筆は小刻みに動きます。そのため、猫にとっては獲物の小動物のように見えてしまい、捕まえようと噛みつくのでしょう。その際、猫は「食べられるかどうか」までは考えておらず、獲物のような動きに本来備わっている狩猟本能が刺激され、反射的に噛みついていると考えられます。

人に叱られたあと物陰などに隠れて引きこもるのはなぜ?

ラガマフィンのここちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
愛猫を何らかの理由で叱ったあと、物陰などに隠れて引きこもっている様子を見たら「反省しているのかな」と思ってしまうかもしれません。しかし、猫に「自分は悪いことをした」と反省するような思考はないため、これは間違いです。

大きな声で「コラ!」「ダメ!」などと言われた場合、猫は叱られたと感じるのではなく、「驚いた、イヤなことが起こった」と思います。そのため、まだ危険なことが起こるかもと不安になり、安全な場所に隠れて様子を見ているにすぎません。
猫の本音を読み解くには、擬人化しすぎることなく、その行動の前後の様子も含めてよく観察し、猫目線で理解しようとすることが大切です。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2025年5月号『正しく読み取れてる? 誤解しがちなしぐさ 猫の本音はこうだった!』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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