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<PR>世界的に著名なカナダの猫専門医が解説【第2弾】!「“なんとなく”のワクチン接種」を見直す7つのヒント

実際、「ねこのきもちWEB」で行ったアンケート調査では、約73%の飼い主さんが愛猫にワクチン接種を受けさせている※という結果が出ていますが、内容については「なんとなく」のまま接種しているケースもあるようです。つまり、「接種してはいるけれど、ワクチンについて正しく理解しているかは自信がない」……そんなギャップを抱える飼い主さんが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、世界的に著名なカナダの猫専門医 スーザン・リトル先生 ( Dr. Susan Little ) に、猫のワクチンに関する基礎知識をわかりやすく解説していただきました。大切な愛猫の健康を守るために、「正しい理解」を一緒に深めていきましょう。
※2025年3月3日〜3月31日実施 「ねこのきもちWEB」アンケート調査より。 「通院の理由を教えてください」という質問に「ワクチン接種」と回答した人の合計。 (n=59人)
カナダの著名な猫専門医で、猫の診療における世界的権威です。著書である「The Cat」は猫診療におけるバイブルとされています。 先生は予防医療の重要性を提唱し、猫が健康で長生きできるよう日々診療にあたられています。また、病院への移動や診療時に生じる猫の負担を最小限にするため、キャリーケースの活用方法や待合室の環境整備、診察後のケアに至るまで、豊富な知識と経験を基に具体的なアドバイスを飼い主さんにも提供されています。

Q1. ワクチンは何のために接種するのですか?
1)猫ウイルス性鼻気管炎
2)猫カリシウイルス感染症
3)猫汎白血球減少症
4)猫白血病ウイルス(FeLV)感染症
5)猫クラミジア感染症
これらの病気は、ワクチン接種によって予防することができます。
Q2. 室内飼育で外に出ないのに、なぜ感染症にかかる可能性があるのですか?
また、何をもって「完全な室内飼育」とするかの認識は人によって違います。だからこそ、それぞれの猫の暮らし方に応じて、感染症対策を行うことが必要なのです。
《編集室注》
ウイルスや細菌といった病原体は目に見えないくらい小さなものです。そのため、愛猫は外に出なくても、飼い主さんが知らずに家に持ち込んでしまうことがあります。例えば、外で野良猫に触った手を洗わないまま愛猫に触ってしまったり、感染した猫の排せつ物を知らずに踏んだ靴に愛猫がじゃれたり、玄関でゴロゴロと寝転がった後で毛づくろいをする…など、愛猫は外に出ていなくても、さまざまな経路で病原体が家の中に持ち込まれる可能性があります。
Q3. うちのコはワクチン接種をしていないけれど、ずっと健康です。病気にかかったことがないので、これからも必要がないのではありませんか?
《編集室注》
感染症に対する免疫は年齢とともに低下します。そのため、定期的なワクチン接種で免疫を維持しておく必要があります。また、思いがけず脱走してしまったり、近年多発する自然災害などで猫を連れて避難を余儀なくされたりすることもあるでしょう。そんなとき、ワクチン接種をしていなければ、病気に対して無防備な状態となり、感染しやすくなってしまいます。ワクチンは接種してから防御効果を発揮するまでにある程度の時間が必要なため、定期的なワクチン接種で常に免疫を維持しておくことが大切なのです。

Q4. ワクチン接種後に、副反応が起きることはありますか?
《編集室注》
副反応は一般的にワクチンを接種してから数時間以内に認められることが多いため、何かあった時にすぐに対処できるよう、午前中や午後の早い時間に接種する、接種後30分程度は病院の近くで待機するなどすると安心です。
Q5. ワクチンにも種類がいろいろあって、飼い猫に適したワクチンがわかりません。
《編集室注》
ワクチンは年齢や生活環境によって、必要な種類が異なります。そのため、同居猫が増えた、たまに外に出ることがある、などの情報はできるだけ詳しく獣医師に伝えましょう。
Q6. ワクチン接種はどのくらいの頻度で続けるものなのですか?

Q7. 体調や年齢によっては、ワクチンがかえって負担になることはないでしょうか?
《編集室注》
高齢だからワクチンは打たせたくない、という飼い主さんもいますが、年齢を重ねると免疫は低下するので、ワクチンを避けるべき重篤な疾患がなければ、ワクチン接種を継続することが推奨されています。慢性疾患がある場合も、病気が十分にコントロールされていて体調に問題がなければ接種できることもあるので、獣医師に相談しましょう。
猫は大切な家族ですが、体調の変化に気づくのは難しいこともあります。だからこそ、日頃から小さな変化を見逃さず、定期的な通院やワクチン接種を通じて、健康を守ってあげてほしいと思います。
不安なことは遠慮なく獣医師に相談してくださいね。私たち獣医師は、飼い主さんと一緒に猫の健やかな毎日を支えていきたいと願っています。
▼▼猫専門医スーザン先生が教える、通院ストレスを減らすヒント▼▼

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