猫と暮らす
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【調査】猫のトイレトレーニングがうまくいかない理由とは? 獣医師が教える「見直すべきポイント」
今回は、実際の飼い主さんの体験談とともに、トレーニングがうまくいかない原因や対策を獣医師に聞きました。
【調査】愛猫をお迎えしてすぐのトイレトレーニングは難しかった?
調査の結果、少数ではありますが、飼い主さんの約1割が「難しかった」と回答しました。
【体験談】愛猫のトイレトレーニングのどのような点が難しかった?
- 「トイレを用意して『ここで』と何度教えてもダメでした。ただ、生後1カ月でお迎えしたミケさんは教えてもないのにトイレを使ってくれて、その影響かダメだったコがトイレを使うようになりました」
- 「用意したシステムトイレの砂が気に入らなかったようで、まったく使わなかった。あのころはトイレを我慢していたようで、部屋の隅やクッションの上でおしっこされ、今より回数も少なかった。ベントナイト系の砂でシステムではないトイレに変えたら嘘みたいにすぐ使って、今では1日3回しっかりトイレを使い、粗相もまったくなくなった」
- 「ペットショップ出身の上のコだけは苦労しました。クッションやハウスの中に何度粗相されたことか」
- 「迎えたばかりの子猫のときに、部屋の隅に数回ウンチされました。今はトイレでしてくれます」
- 「ネットなどで『トイレをする前にはこういうしぐさがあるから、そしたらトイレに入れてあげて……』みたいな情報を得ていたが、ずっと見ていることができるわけでないし、そのしぐさの見極めもできず、どうしたらいいかわからなかった。とはいえ、大きな失敗もなくトイレを使ってくれるようにはなった」
- 「トイレで排泄してくれますが、時たま、ガーゼケットやクッションの上で粗相してしまいます。トイレを変えたり砂を変えたり試行錯誤してますが、直りません。常に、ではないところがなかなか難しい」
- 「子猫のとき、トイレの砂を食べようとするし、トイレで遊ぶし苦労した」
愛猫のトイレトレーニングに悩まなかった飼い主さんの声
- 「ペットショップですでに覚えていたようで、家でもまったく心配なくできています。ニオイのついた砂も少量もらったので、それも効果があったと思います」
- 「お迎え時、ショップで使っていた砂をもらっていて、それをショップで使っていたものと同じ形のトイレを買ってきて入れた」
- 「何も教えなくてもトイレできました。2匹目からは、先住猫を真似てトイレでできました」
- 「トイレをしそうな様子を見せたら、すぐ猫トイレに連れて行った。何回かするうちに定着した」
- 「お迎えして数日間はケージ(トイレ付き)で過ごさせてたら、自然と覚えてくれました。以来、トイレ以外で粗相したことは一度もないです」
- 「トイレに行きたそうな様子でいろいろなところをクンクン嗅いでいたので、抱き上げてトイレ砂の上に置いたら、そのままできました」
- 「自分のニオイのついた砂を入れていたら、迷わず自分でしていた」
- 「ここだよ〜ってトイレに入れてあげて、砂をかく(掘る?)動作を見せていたら覚えてくれました」
【獣医師解説】猫のトイレトレーニングがうまくいかない原因は? トレーニングの際のポイント
「一般的に、猫は犬に比べるとトイレトレーニングはスムーズに進むことが多いですが、下記のようなご相談をうかがうことがあります。
・トイレ砂で遊んでしまう
・トイレ砂を食べてしまう
そのほかにも、猫の行動範囲が広すぎたり、トイレがアクセスしづらい場所にあって間に合わない、などの原因も考えられるでしょう。
また、トイレで遊んでいるときに飼い主さんから注目を浴びたり、声かけをしてもらう経験が続くと、“注目を引くため”に繰り返すこともあります」
トイレトレーニングを成功させるために、知っておきたいこと
「トイレへの工夫としては、『落ち着いて排泄できる場所に置く』『トイレ砂を好みのものに変える』などが挙げられます。また、はじめのうちは行動範囲を広げ過ぎないこともポイントです。
猫がトイレ砂で遊んでいる現場を見つけても、過剰なリアクションはせずに、おもちゃやフードで気をそらしてみるとよいでしょう。
猫をいったんトイレから離してから静かに片づけるようにすると、“注目を引きたくてトイレで遊ぶ”行動を予防できると思います」
ねこのきもちWEB MAGAZINE『愛猫をお迎えしてすぐのトイレトレーニングに関するアンケート』
※アンケートは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年10月時点の情報です。
取材・文/雨宮カイ
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