さまざまな“胸キュン”しぐさをする猫。そのひとつひとつには、さまざまな気持ちが表れています。
そこで今回は、獣医師の菊池亜都子先生に、猫のかわいいしぐさに秘められた本音について解説していただきました!
香箱座り
両前足を胸の下に折り込んだ体勢で座る香箱座り。これは筋肉と関節が柔らかい、猫ならではの座り方です。急に立つことができない座り方なので、リラックスしているときに見られます。
目を細める
猫にとって凝視は敵意の表れで、視線を合わせるのが苦手です。つまり猫が目を細めるのは「大好きだよ!」と親愛の気持ちを伝えるサインと考えられます。
また体中の筋肉が緩み、まぶたもとろんと下がるので、心底リラックスしている状態といえるでしょう。
毛づくろい
「毛づくろい」には、さまざまな意味があります。傷口を綺麗にし手当てをする「健康維持」、舌にある無数の突起をブラシとして毛並みを整える「美容効果」、舐めたときの唾液を蒸発させて体温を下げる「体温調節」などです。
鳴く
本来単独で行動する猫は、鳴き声で誰かに気持ちを伝えることはまれです。
ただし、飼い主さんに毎日お世話をしてもらうなかで、自分の願いを叶えてもらう手段として鳴くことを覚えています。そのため、鳴いて自分の気持ちを伝えようとするようです。
伸びをする
野生時代に、すぐに獲物を捕まえられるよう体をならして調子を整えていた名残で、猫は歩き始めるときや目覚めたときなどに伸びをします。
これは「よーし、やるぞ!」という気持ちの表れで、活発に動く前の準備運動のようなものと考えていいでしょう。
一見なにげなく見えるしぐさにも、猫のさまざまな本音が隠れているようですね。その意味を知って、ぜひ愛猫とのコミュニケーションに役立ててください!
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師 獣医行動診療科認定医)
参考/「ねこのきもち」2020年6月号『15のしぐさに秘められたねこのきもち』
文/江村若奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。