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猫の老化と間違えやすい病気 年だからと見過ごしたくない猫の変化は

猫も年齢を重ねていくうちに、毛ヅヤがなくなるなど、少しずつ変化があらわれます。その変化が老化によるものか、病気によるものかを誤って見極めてしまうのは避けたいものです。今回は猫の老化のサインと、間違えやすい病気のサインについて、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

まずは老化のサインをチェック!

ベッドに横たわっている猫
Aleksandr Zotov/gettyimages

老化による体の変化は?

――猫の老化のサインとして、体にあらわれる傾向を教えてください。

岡本先生:
「老化のサインには、毛ヅヤがなくなる・パサツキや毛束が目立つようになる・フケが増える、筋肉が落ちるなどが挙げられます」

老化による行動の変化もある

――老化により、猫の行動はどのようになるのでしょうか?

岡本先生:
「猫の行動に関しては、高いところに登らなくなる・ジャンプしなくなる、寝ている時間が増え活動時間が減る、爪とぎをしなくなる、食が細くなるといった変化がみられます」

夜鳴きが増えてきた場合は?

――シニア猫が、夜鳴きをするようになることもあるかと思います。夜鳴きの原因はなんでしょうか?また夜鳴きがひどくなってきたら、どのような対応が必要でしょうか?

岡本先生:
「夜鳴きは、甲状腺機能亢進症や認知機能の低下が原因になっていることが多いです。夜鳴きに限らず、シニア猫の行動によって猫や飼い主さんの生活に支障がでている場合、なるべく早めに動物病院で相談することをおすすめします」

要注意!老化と間違えやすい病気

鳴いている猫
samuel foster/gettyimages
老化によるものだと思っていた変化が、実は病気のサインの可能性もあるかもしれません。次は、老化のサインと間違えやすい病気のサインをチェックしてみましょう。

老化と間違えがちな病気のサインは?

――老化と間違えがちな病気のサインはありますでしょうか?

岡本先生:
「口臭や、目やにの増加などがあります。口臭は歯周病や口内炎、口腔内腫瘍などの可能性があり、目やにの増加は結膜炎などの病気が原因かもしれません」

病気のサインを見逃さないために

――このようなサインを見逃さないように、何か飼い主さんができることはありますでしょうか?

岡本先生:
「歩き方や行動の変化がないか、食事量が減ったり飲水量が増えたりしていないか、排泄の様子に変化がないか、体重が減っていないかは、定期的に自宅でチェックして記録しておくといいかと思います」

病気を早期発見したい!

撫でられる猫
Aleksandr Zotov/gettyimages
――病気を早期発見するためには、定期的な健康診断が必要なのでしょうか?健康診断の頻度なども教えてください。

岡本先生:
「必要だと思います。7歳以上のコは、健康でも半年に1回以上の健診をおすすめします」
老化による体の変化などは起きますが、病気のサインと間違えないよう気をつけないといけませんね。日頃から排泄の様子や体重などを記録し、少しでも気になることがあれば病院を受診しましょう。さらに定期的な健康診断を行うことも病気の早期発見につながりますので、積極的に通うこともおすすめします。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/宮田あゆみ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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