目を細めたり、耳をピンと立てたり、日々さまざまな表情やしぐさを見せる愛猫。そんな愛猫が「イイ気分」のとき、顔のパーツはどんな様子なのでしょうか。動物看護師の小野寺温先生に教えていただきました。愛猫とのコミュニケーションにぜひ役立ててくださいね。
安心・リラックスしているとき
安心・リラックスしているときは、どのパーツにも無駄な力が入らず、自然な状態です。顔全体が脱力し、眠そうなトロンとした印象になります。下記のような状態が見られるでしょう。
- 目:細めている、瞳孔がほっそり
- 耳:自然に立って、少し左右に開くことも
- 口:うっすら開くことも
- ヒゲ:自然に垂れている
ワクワクしているとき
「楽しい」「うれしい」「大好き」など、ワクワクしたりポジティブな感情になっていたりするときは、顔全体に力が入ります。まるで人が興味の対象に手を伸ばすように、それぞれのパーツも前を向いている印象に。
- 目:カッと見開いて、瞳孔が開くことも
- 耳:ピンと立っている
- 口:口元が膨らむことも
- ヒゲ:ぐっと前を向いている
好きだよ! と伝えているとき
目が合ったときや名前を呼ばれたときに、まばたきをするように目を閉じるのは、猫にとってのあいさつで、親愛を意味するといわれています。人も同じように目を閉じると、猫を安心させることができますよ。
お腹も心も満足しているとき
猫はきれい好きのため、食事のあとに口周りを舐めて清潔を保とうとします。このしぐさが見られるときは「おいしかった〜」と食べたことに満足している状態。お腹とともに心まで満たされていることでしょう。
猫は言葉を話さない代わりに、表情やしぐさで感情を表します。気分がイイとき、ワルイとき、機嫌を見極められるよう、顔のパーツをチェックしてみましょう!
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学助教 動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2020年12月号『見るだけで「表情」を早読み!うちのコは今イイ気分?ワルイ気分?』
文/東みお
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。