猫と暮らす
UP DATE
動きの速い映像が好み? 猫の視覚を刺激してあげるために飼い主ができること
そこで今回は、猫の感覚のなかから「視覚」をピックアップし、その特徴などについては哺乳動物学者の今泉忠明先生に、猫へのアプローチ方法については愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。
猫の視覚にはどんな特徴があるの?
また、猫の視覚は暗闇の中でもよく見えるという特徴があります。これは、猫の目の中にある「タペータム」という反射板の働きによるもの。猫の目に入った光は「タペータム」に反射されて約2倍になり、より明るい像として猫は認識することができるのです。
猫の視覚を刺激するアプローチ法(1)テレビやPCで動きのある映像を見せる
しかし、動体視力に優れた猫は、テレビやPCの画面に映る動きの速い映像には目がありません。たとえば、球技やフィギュアスケートなどの映像を見ることは、猫にとって視覚的な刺激に満ちた遊びになると考えられます。
猫の視覚を刺激するアプローチ法(2)猫が高い場所ところから見下ろせる場所をつくる
猫にとって高いところは、見晴らしがよいだけではなく、獲物が見つけやすく敵にも見つかりにくいため、本能的に安心できる場所。そのため、家の高いところに猫の居場所をつくっておくと、たとえば来客があったときなど、猫が不安や落ち着かない気持ちになったときの避難所になります。
距離を置きつつ相手の様子がうかがえる高所に移動することで、猫は心を落ち着かせることができるのです。
猫の視覚を刺激するアプローチ法(3)獲物のようにおもちゃを動かす
たとえば、トンネルや壁などを利用して猫から見えたり隠れたりする、鳥のように空中を飛んだかと思うと一カ所に止まるといったように、おもちゃをうまくコントロールしてみてください。おもちゃは複数用意し、ローテーションして使うと飽きられにくくなります。
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『猫ならではの「五感」にアプローチ キャットセンスを磨こう!』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE