保護猫を新しい飼い主さんにつなぐ、「預かりボランティア」という活動を知っていますか?興味はあっても、実際にどのような活動をしているのかわからないという方も少なくないでしょう。そこで今回は、現在預かりボランティアとして活動されているsayaさんとtomoさんに、活動で気をつけていることや気持ちについてお話を伺いました。
ミルクボランティアのsayaさんに質問!
福井県でデザイン事務所と猫ホテルを運営しながら、夫婦で哺乳期の子猫を預かるミルクボランティア活動をされている「sayaさん」に、ミルクボランティアについて教えていただきました。
猫を飼っていてもミルクボランティアはできる?
猫を飼っていてもボランティアは可能ですが、保護したばかりの猫は感染症にかかっていたり、寄生虫に感染していたりすることがあるので、愛猫と生活スペースを分ける必要があります。
お世話をする私たちも、出入りの際は毎回手洗い・消毒・着替え・スリッパの履き替えなどの徹底が必要です。
大変ですが、猫がつらい思いをしないように細心の注意を払います。そして、愛猫との時間も大事にしています。
ミルクボランティアに必要なものは?
責任感や愛情はもちろんですが、「謙虚さ」も大事です。猫のために何かしたいという相談を受けたとき、私はまず愛護センター、愛護団体、個人ボランティアの見学やお手伝いを申し込むことをすすめています。猫の飼育経験があると、思い込みがあることも少なくないので、謙虚に学ぶ姿勢をもつことが大事です。
私も経験豊富な方たちにいろいろと教えてもらい、自己満足にならないように気をつけています。
預かりボランティアのtomoさんに質問!
出張いえねこ写真家の「tomoさん」は、撮影とギャラリーでのお仕事の傍ら、おもに成猫の保護猫の預かり保護ボランティア活動を行っています。そんなtomoさんに、預かっていた猫を新しい飼い主さんに引き渡すときの気持ちについて質問しました。
新しい飼い主さんに引き渡すとき、つらくなった場合はどのように乗り越える?
もちろん寂しさはありますが、それよりもうれしい気持ちが大きいです。関わったすべてのコとずっと一緒にいることはできませんし、そのコを新しい飼い主さんにつなぐことで、ほかの猫を預かることができます。
そのコにとって、新しい飼い主さんのもとでずっと大切にしてもらえることが、何よりの幸せなのではないでしょうか。
たくさん甘えている様子を見ると、幸せな気持ちになります。
実際に預かりボランティア活動をしている方にお話を伺いました。興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
参考/「ねこのきもち」2023年10月号『保護猫とわたし Special 猫を新しい飼い主さんへつなぐ 預かりボランティアの1日』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。