愛猫の暑さ対策には頭を悩ませますよね。暑さでだるそうな猫は愛らしくもありますが、もしかしたら暑さにストレスを感じている、体調があまり良くないといったサインかも。猫にとってストレスは大敵!では、猫はどんなときにストレスを感じるのでしょうか?
猫はストレスを感じやすい動物?
猫はもともと単独行動を好み、一人で狩りをしていた動物です。そのため、自分の身は自分自身で守らなければならず、警戒心が強く神経質なタイプが多いのだとか。つまり、少しの環境の変化でもストレスを感じやすいということです。猫を飼っている方は、肝に銘じておきましょう。
猫がストレスを感じるのはこんなとき!
猫がストレスを感じやすいシチュエーションは多々ありますが、その中でも「よくある!」という状況に絞ってご紹介します。
来客
来客があると、猫は自分のテリトリーを侵されると思ってしまい、ストレスを感じることがあります。猫自身が人に慣れていなかったり、あまりお客さんが室内に入ってこない環境で飼育していたりすると、その傾向が強くなるようです。
特に男性の来客には要注意。体が大きく声が低いことで、猫から「怖い存在」と認識されてしまうこともあります。来客に対してストレスを感じる猫には、来客時に隠れるスペースを確保しておくと安心です。かわいい愛猫をお客さんに見てもらいたい気持ちもわかりますが、猫自身がお客さんの前に出て来たくなさそうだったら、そっとしておいてあげてくださいね。
大きな音
猫は人よりも耳が良いので、大きな音や不快な音にはとても敏感です。突然の雷やお祭りの花火など、人でさえびっくりする音は、猫にとってはもはや脅威。びっくりしすぎて固まり、しばらく動けなくなってしまうこともあります、
対策としては、猫が恐怖を感じたときに逃げ込めるスペースを確保しておいてあげること。来客時のパターンでもそうですが、日頃から猫自身が安心して落ち着ける場所を、猫を飼育し始めた早い段階で作ってあげると、さまざまな面で役に立つはずですよ。
引っ越し
引っ越しは人だけでなく猫にとっても相当なストレスがかかります。自分の縄張りから追い出され、急に全く知らない場所で生活することを強いられるのですから、縄張り意識の強い猫にとっては一大事なんです。
引っ越したら全ての家具やアイテムを一新したい!という方もいるかもしれませんが、猫がもともと使用していた猫ベッドやトイレなどは、そのまま使わせてあげてください。元の家や自分のニオイがついているので、安心することができます。荷造りや住所変更の手続きなどやることが盛りだくさんですが、猫のケアも忘れずにやってあげるようにしましょうね。
ストレスが引き起こす病気
猫は苦手な刺激などからストレスを受けると、瞳孔が大きくなったり耳を伏せたりします。さらにどうしようもなくなると、パニックに陥ることも。そういった負の反応が体に出ると、猫の体内で、代謝を正常化させるためのホルモン「コルチゾール」が分泌されます。しかしストレスを受ける日々が続いてコルチゾールが分泌され続けると、免疫力が下がって下記のような病気になってしまう場合も。
・特発性膀胱炎や尿石症などの、オシッコに関する病気
・胃腸炎
・猫カゼ
・便秘
・脱毛症や皮膚炎
特にストレスは、オシッコ関係の病気に表れやすいと言われています。免疫力が下がるとさまざまな病気にかかりやすくなるので、最近愛猫がストレスを感じていそうだなと思ったら、体調に注意してあげましょう。
猫は
ストレスを感じやすく、ストレスは猫の体調に直結するということですね。飼い主さんが気づかないうちに愛猫がストレスを受けていることもあるので、日々の生活で少し気を付けてあげましょう。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫のストレスについて~原因と対策、起こる病気など』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/higarina
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。