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こんな症状が見られたら注意して!猫がかかりやすい目の病気4選

猫の目の病気は、早期に見つけて治療を行うことでそのほとんどが改善するといわれています。今回は猫がかかりやすい目の病気を4つご紹介。いち早く愛猫の目の異変に気づくためにも、どんな病気でどんな症状があるのかを知っておきましょう。

知っておきたい猫の目の病気PART①

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シニア猫に増えている!「高血圧症」

近年シニア猫に増えている病気のひとつに、高血圧症があります。高血圧症にかかると、網膜へのダメージから黒目がいつもより大きくなり視力が低下してしまうほか、腎臓や心臓、脳など全身へのダメージが出ることも多いです。さらに、目全体が大きくなるときには、緑内障を併発しているおそれもあります。

症例として報告されているもののなかには、腎不全由来の高血圧症によって両目の瞳孔が散大した結果、視力を失ってしまったケースがあります。このケースでは一度は目が見えなくなってしまったものの、治療によって視力はやや回復したのだそうです。

目に傷がつき充血する「角膜穿孔」

猫同士の喧嘩による引っかき傷や角膜炎(角膜潰瘍)の悪化が原因で起こりやすいのが、角膜穿孔と呼ばれる病気です。角膜穿孔は角膜に穴が開いている状態のことを指し、強い痛みを伴ったり目をショボショボさせたり、目が充血する、腫れる、むくむ、涙が止まらなくなるといった症状が見られます。

猫同士の喧嘩で右目を傷つけられた猫のケースでは、傷が眼内に達していたのだそう。その後、鎮痛剤や抗生剤を投与する治療が行われ、無事に症状は治癒しました。

知っておきたい猫の目の病気PART②

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目の表面が黒く濁る「角膜分離症」

代謝障害によって目の表面が黒く濁り、かさぶたのようになる病気を角膜分離症といいます。原因はよく分かっていないもののペルシャやヒマラヤン、三毛猫に多く見られ、猫カゼなどのウイルス感染症と関係が深いとされています。

目ヤニが増える、頻繁に目を気にするなどの症状があらわれ両目の表面が黒く濁ってしまっていた猫が、手術によって病気の完治に成功したという症例もあるようです。

目全体が大きくなることも「緑内障」

眼球のなかには、循環しながら常に生産、排出を繰り返している房水と呼ばれる液体が存在します。この房水の流れが阻害されたり、排出が悪くなったりすることで眼圧が上がってしまうのが緑内障です。症状には目の表面が白く濁る、強い痛みがある、目全体が大きくなるといったものがあり、網膜や視神経が圧迫されると失明してしまうこともあります。

左目が高眼圧状態に陥った先天性緑内障の猫は、大きくなってしまった左目を降圧療法によってやや改善することに成功。その後も維持療法を続けているのだそうです。
また、右目が高眼圧状態になった緑内障の猫の症例では、角膜が白く濁り浮腫が見られたため、点眼薬による降圧療法を実行。現状を維持させているとのことです。

少しでも異変を感じたら早めに動物病院を受診しよう

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猫の目の病気には今回紹介したもの以外にも、黒目が白く濁る白内障や、感染症が原因で目が充血するブドウ膜炎、目頭に赤い突起ができるチェリーアイなどさまざまなものがあります。これらの病気から愛猫を守るためには、日頃から目の状態をしっかりと観察し早期発見を心がけることが大切です。少しでも異変を感じたら、早めに動物病院を受診して獣医師に相談するようにしてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年2月号『症例写真でよくわかる!猫がかかりやすい目の病気』(監修:獣医師 獣医学博士 江島博康先生)
文/子狸ぼん
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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