愛猫としあわせな日々を送るためには、人だけではなく、猫にとっても快適な環境をつくることが大切です。では、猫が快適に過ごせる環境とは、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。今回は、部屋の温度や家具の配置など、猫が住みやすい快適な環境をつくる4つのポイントをご紹介します。
①室温は20~28℃、湿度は50~60%が快適
猫が快適に過ごせる室温は20~28℃といわれていて、比較的暑さには強いのが特徴です。ただし、ジメジメとした湿度の高い空間は猫には耐えられないので注意が必要です。猫にとって理想的な湿度は50~60%といわれています。
猫は体温を下げるために、舌から唾液を蒸発させますが、湿度が高いと蒸発しにくくなってしまいます。熱中症予防のためにも、夏場はクーラーで温度や湿度を調節しましょう。また、外出する際は28℃くらいを保てるように設定し、万が一留守中にクーラーが切れても問題ないように、部屋は締め切らず扉を開けておきましょう。
猫が「暑いな」と感じたら、他の涼しい場所へ移動できるよう逃げ道をつくっておくことが大切です。
②高いところにくつろぎスペースを
猫は一日の大半を寝て過ごしますが、リラックスするときや眠るときは、高い場所を好む傾向にあります。これは野生時代に、木の上など高いところを隠れ家にしていた習性の名残からくるものだと考えられています。
このような猫の習性を踏まえると、快適な空間をつくるためには、広さ以外にも高さがポイントとなります。人が行き来する床のそばではなく、ある程度高さのあるところに猫がリラックスできるスペースをつくってあげましょう。
③日当たりのよい外が見える窓
好奇心旺盛な猫は外の様子を眺めるのが大好きです。特に日当たりのいい窓辺から外の景色を眺めたり、高いところから部屋の中を眺めたりするのは、猫にとってしあわせな時間。そこで、窓際にキャットタワーやタンス、収納ボックスなどの家具を置いてあげるのがおすすめです。
家具の上には何も置かず、スペースを空けておいたほうが猫にとっても飼い主さんにとっても安全ですよ。
④隠れられる狭い場所
猫は狭いところへ入りたがる動物です。これも、狭い場所に隠れて危険から身を守っていた野生時代の名残とされています。この本能を満たしてあげるためにも、隠れられる場所をひとつは用意してあげましょう。
キャットドームなどを置いて、猫が落ち着けるスペースをつくっってみてください。また、キャリーバッグを常に部屋に置いて、自由に出入りできるようにしておくのもひとつの方法です。
今回は、快適な環境をつくるための4つのポイントをご紹介しました。愛猫と快適に暮らすためにも、猫がリラックスできるポイントをおさえ、上手に室内環境を整えてみてください。また、猫は部屋の中でずっと過ごしていると刺激が足りなくなることも。そこで、毎日少しでも愛猫と遊ぶ時間をつくったり、フードをあげる場所を変えてみたりするなど、少しの工夫とアイデアで愛猫の日々の快適度もグッと上がることでしょう。
ぜひ、楽しみながら取り組んでみてくださいね♪
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫が住みやすい部屋・環境の作り方~簡単おしゃれなインテリアもご紹介~』
文/Richa