外にいる鳥を見つけて「クラッキング」する猫　鳴き方から読み取れる心理は？｜獣医師解説

必死に鳴いていた理由は…？

こちらは、Instagramユーザー@tetostagramさんの愛猫・てとちゃん（撮影当時8才）。この日、てとちゃんはニャーニャーと鳴いて朝から大騒ぎしていたのだとか！

一体どうしたのでしょうか。

鳥に反応？

投稿によると、どうやら外に鳥がいたようで、てとちゃんは「鳥さん！」と言わんばかりに鳴いていたようです。真剣な様子で何度もニャーニャーと鳴くてとちゃんは、なんだか鳥に話しかけているようにも見えるかも？

てとちゃんの騒ぎっぷりが、なんとも可愛らしいですね！

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当時の出来事について、飼い主さんに話を聞いた

飼い主さんに話を聞くと、撮影時は「てとが外の電線に鳥がいるのを見つけたときだった」といいます。

飼い主さん：
「ただ鳴いているだけに見えますが、てとは一応クラッキングのつもりでいるようです。たいていの場合、口の動きはクラッキングですが、音は鳴き声が混ざっていたりして、動画のような感じになっていることがあります。

てとは目の前に鳥がいても気づかないことが多く、鳥が来たときに毎回やるわけではないので、てとのクラッキングが聞こえると嬉しく思います」

貴重な時間を一緒に過ごせることが嬉しい

鳥を見つけたてとちゃん — 別の日のてとちゃん。このときも「あそこに鳥さんが！」と鳴いていたそう。

鳥の存在に気づいたときに、「鳥さんがいるよ！」と反応を見せるてとちゃん。このとき、てとちゃんは飼い主さんがそばに来て一緒に鳥を見てくれることをわかっている様子なのだそう。

飼い主さんがてとちゃんの気持ちに応えて近くに行くと、てとちゃんは静かになって鳥をじっと観察したり、ときおりクラッキングしたりしているそうです。

また、飼い主さんがそばで「鳥さんがいるね！」と声をかけると、てとちゃんは満足そうに目を細めたり、なでてあげると張り切るようにクラッキングをするのだとか。

てとちゃんの一連の行動について、飼い主さんは「私にも一緒に見てほしいという気持ちで誘ってきているように感じます。この時間は貴重なので、私自身もすごく嬉しいです」と話していました。

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【獣医師解説】外にいる鳥を見てクラッキングする猫の心理

てとちゃんは、外にいる鳥を見つけて「鳥さん！」と言わんばかりに鳴いていたようです。この行動からは、猫のどのような心理が読み取れるのでしょうか。

ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。

岡本先生：
「てとちゃんが見せていたのは、飼い主さんがおっしゃる通り『クラッキング』です。クラッキングとは、『カカカ』や『ケケケ』など、ほとんどが口を閉じた状態で発せられる鳴き方です。

これは、警戒や挨拶、注意や狩猟本能による興奮時、集中しているときによく見られます。今回のてとちゃんの様子からは、鳥の存在や動きに興奮している様子が伝わってきますね。

てとちゃんのように鳥を見て反応したり、クラッキングをする傾向にある猫というのは、好奇心旺盛なコに多く見られるのではないかと思います」