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狙いを定めて感覚を研ぎ澄ませ中!「狩りモード」になっている猫の表情

人を含む猿の仲間や犬、猫の仲間は哺乳類のなかでも顔の表情が豊かな部類。人ほどわかりやすくないので表情が乏しいといわれがちな猫ですが、じつはふだんから顔のパーツを駆使して、自分の感情をしっかり伝えています。そこで今回は、猫が狩りモードになっているときに見せる表情について、哺乳動物学者の今泉忠明先生に教えていただきました。

狩りモードのとき猫の表情は「目はカッと見開き、ヒゲは前を向く」

おもちゃを噛むサバトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
狩りモードになっているときの猫は、視覚や聴覚を最大限に活用して獲物に狙いを定めるため、顔全体に力が入る傾向があります。目を大きく見開き、耳はピンと立たせて、感覚を研ぎ澄ませます。

さらに、ヒゲの向きにも注目。普段、猫のヒゲは下に垂れていますが、気になるものがあると口元の筋肉を収縮させ、前に向けてセンサーとしての役目を果たします。

こんな表情のときの気持ちは?「じゃらしおもちゃを目で追い、舌なめずり」

舌なめずりするサイベリアン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ここからは、ねこのきもち読者の体験談を参考に、表情から読み取れる猫の気持ちを今泉先生に解説していただきます。

「ワイヤータイプのじゃらしおもちゃで遊んでいるときの表情。じゃらしを見せた途端におもちゃを目で追いはじめ、舌をぺろっと出しました。かなり興奮しているようです(笑)」(H.Mさん)

先生から「『よし捕まえるぞ』という気持ちの表れ」

次に起こることを想像して、先取りで行動が出てしまうのは、猫も人もよくあることです。獲物を捕まえて噛みつきたいという強い思いが先行して、無意識に舌が出てしまったのでしょう。

こんな表情のときの気持ちは?「窓の外の鳥を細い瞳孔で凝視」

窓の外を見るキジトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「窓の外を真剣に眺めていたので、『どんな顔で見ているのかな?』とのぞき込むと、細い瞳孔で口元は脱力気味の『きょとん』とした表情に笑ってしまいました。どうやら鳥を見ていたようです」(T.Mさん)

先生の回答「鳥に集中しつつも『捕れない』と諦めモード」

部屋の明るさのせいもあるかもしれませんが、瞳孔が細いのは獲物に照準を合わせるためでしょう。一方で、ヒゲは下に垂れてリラックスしているので、飛びつく気はない様子。捕まえられないことがわかって、諦めたのだと想像します。

こんな表情のときの気持ちは?「光の反射を見ながら、牙を見せて「ケケケ」と音を出す」

クラッキングするマンチカール
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「愛猫はよく部屋の壁や天井に当たる光の反射を見ながら、口角を引いて牙をむき出しにし、『ケケケ』と音を出すことがあります。獲物だと思っているのでしょうか?」(Tさん)

先生の回答「獲物かもしれないと反応して『クラッキング』をしています」

牙を見せる様子から威嚇しているようにも見えますが、これは「クラッキング」という音を出すときの表情です。あごを震わせて音を出すため、口が軽く開いた状態になります。「捕まえたいけど捕まえられない」もどかしさから出る行動と考えられます。
猫の表情には、そのときの猫の感情や状態があらわれています。ふだんから愛猫の表情を観察して、日々のコミュニケーションに役立ててみてくださいね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2026年10月号『パーツの向きと、動きと、形に注目 じつは猫は表情豊かな動物だった!』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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