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猫の鼻水、「寒いから」で済ませないで!疑いたい5つの病気

猫のくしゃみや鼻水、鼻づまりは、人と同じように一過性のもので、心配のない場合もあります。しかし、なかには病気のサインとしてあらわれていることも。

そこで今回は、心配な症状が出たら疑いたい、猫の鼻トラブルを引き起こす5つの病気について、獣医師の田草川佳実先生に教えていただきました。

猫の鼻トラブルを引き起こす代表的な病気(1)猫カゼ

2匹の猫
Photo by Getty Images
猫カゼは、ウイルスや細菌の感染によって、人の風邪のような症状があらわれる病気です。病原体が鼻腔などの気道粘膜で増殖するため、くしゃみや鼻水といった鼻トラブルがよく見られます。また、目やにや結膜炎を伴うことも。

猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなどは、一度感染すると治っても体内に潜伏し、免疫力が低下した際に再発することもあります。

猫カゼのおもな治療

ウイルスを抑える治療と、症状を和らげる対症療法が中心です。鼻の症状には点鼻薬を使用するほか、鼻の通りをよくするために、気化した薬剤を吸入する「ネブライザー」を使うことも。

猫の鼻トラブルを引き起こす代表的な病気(2)鼻炎

子猫
Photo by Getty Images
鼻炎は、鼻の粘膜に炎症が起こる病気です。猫カゼなどのウイルスや細菌による感染がきっかけになることが多く、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が見られます。

放置すると症状が慢性化して長引くほか、炎症が副鼻腔まで広がり、副鼻腔炎へ進行することも。まれに、アレルギーなどが原因になる場合もあります。

鼻炎のおもな治療

原因に応じた治療に加え、鼻粘膜の炎症を抑え、鼻の通りを改善するために、点鼻薬やネブライザーを使用することも。慢性化を防ぐためにも、早めに治療を始めることが大切です。

猫の鼻トラブルを引き起こす代表的な病気(3)副鼻腔炎

白い猫
Photo by Getty Images
副鼻腔炎は鼻炎が長引き、炎症が鼻腔から副鼻腔まで広がった状態です。副鼻腔の中に膿がたまることで、鼻水や鼻づまりが長引くことがあります。慢性化しやすく、完治が難しくなる場合もあります。

副鼻腔炎のおもな治療

細菌感染がある場合は抗菌薬を投与し、炎症に対する治療も並行して行います。ネブライザーを使用することも。慢性化すると完治が難しいため、QOLを維持することを目標に治療します。また、必要に応じて、全身麻酔をかけて鼻腔や副鼻腔を洗浄することもあります。

猫の鼻トラブルを引き起こす代表的な病気(4)歯周病

トラ猫
Photo by Getty Images
歯周病は、歯垢や歯石に含まれる細菌によって、歯肉やその周辺の組織に炎症が起こる病気です。上あごと鼻は隣接しているため、上の歯(とくに犬歯)の根元に炎症が起こると、鼻まで広がる場合があります。

炎症が鼻まで広がると、くしゃみが続いたり、片側の鼻だけから鼻水が出たりするのが特徴です。粘膜が腫れて鼻づまりを起こすこともあります。

歯周病のおもな治療

投薬や食事療法などを行います。重症の場合は、全身麻酔下で抜歯することもあります。

猫の鼻トラブルを引き起こす代表的な病気(5)鼻腔内腫瘍

キジトラ猫
Photo by Getty Images
鼻の中にできるがんで、とくに高齢猫に見られやすい病気です。片側の鼻だけから鼻水や鼻血が出ることが多く、進行すると顔に腫れや変形が見られる場合もあります。

鼻腔内腫瘍のおもな治療

がんの種類に応じて、抗がん剤治療や放射線療法、外科手術などを行います。また、対症療法が治療の中心になることもあります。
早めの受診は、病気の進行を防ぐことにもつながります。自己判断で鼻の中を触ったり処置したりせず、気になる鼻トラブルがあるときは、早めにかかりつけの動物病院へ相談しましょう。
お話を伺った先生/田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2026年10月号『寒くなってきたけれど…その「クシュン」「ズビ」、ほんとに生理現象? 知りたい 猫の鼻トラブル』
文/仲田陽子
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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