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野生の猫のことを知ると納得! 猫が水にこだわる6つの理由

水へのこだわりが強い猫。半砂漠地帯で生活していた野生時代の猫にとって、水は貴重なものでした。警戒心が強いこともあり、見つけた水でさえ簡単には飲まなかったそう。

飼い猫の水へのこだわりは、野性時代の猫や、外で暮らす猫の生活に由来するものなのです。その生活の様子をもとに、今泉忠明先生に解説してもらいました♪

水の「種類」「飲み方」から、そのこだわりぶりがわかります。

【種類】流れる水にこだわる!

流れる水にこだわる猫 画像/「ねこのきもち」2018年8月号
猫は好奇心旺盛な性格な。水の動きが目につきやすく、流れる水の動きやキラキラした様子を見ると、自然と興味が湧くのでしょう。

野生時代の猫は、山で流れる水に興味をもって飲んでみたら安全だとわかって、好むようになったと考えられています。

また、動く水は腐らないことを知っている、という説も!

こんな水はキケン→窓の結露には注意して!

「流れる水」の中でも、猫がなめてしまいがちなのが、窓の結露。しかし、結露には、窓に付着したカビが含まれていることも!


【対策】
室内と屋外の温度差を少なくし、室内の湿度を下げれば、結露の発生を抑えることができます。

【種類】「ぬるめの水」のこだわる!

ぬるめの水にこだわる猫 イラスト/shino
ぬるま湯を好む飼い猫は多く、これは野性時代に狩りで捕まえた獲物を食べるとき、舌で獲物の血の温かさを感じていたことに由来します。

ぬるま湯は動物の血液の温度に近い感覚を舌で感じることができ、猫は本能的に満足するよう。

【種類】「たまり水」にこだわる!

たまり水にこだわる猫 画像/「ねこのきもち」2018年8月号
野生時代の猫は、半砂漠地帯で時間をかけて水を探し求めるため、よい水たまりを見つけたときの喜びはひとしお!

現代の猫が浴槽やシンクのたまり水にこだわるのも、オアシスを見つけた感覚なのかもしれません。

【飲み方】前足ですくって飲む!

前足で水をすくって飲む猫 画像/「ねこのきもち」2018年8月号
好奇心旺盛な一方で、警戒心が強い猫。慎重な猫の場合は、少しずつすくって味を確かめながら、水を飲むこともあるでしょう。

ちなみに、水をすくう前足がいつも同じなら、いわゆる「利き足」かも!

【飲み方】遠くの水を飲みに行く!

遠くの水を飲みに行く猫 イラスト/shino
半砂漠地帯で生活していた猫は、きれいな水を求めて歩き回っていました。その名残で、飼い猫もあえて遠くの水を飲みに行くことがあります。

ほかにも、獲物の血で水が汚れないように、食べ物から離れた場所の水を求めたという説も。

【飲み方】容器をなめて飲む!

容器の水を飲む猫 画像/「ねこのきもち」2018年8月号
容器の底やフチをなめながら飲むのは、外で暮らす猫が水たまりの水を飲むときに、地面に当たる舌触りと似ています。

そのため、好む飼い猫もいるのでしょう。

飲み方の変化をチェック→水をうまく飲めないときは、要注意!

水の飲み方は、ひとつの健康チェックの目安になります。

たとえば、水を飲んでも口から垂れてしまう場合や、飲みたいけれど飲めずにあきらめている様子を見せるなら、口内炎や歯肉炎などで口腔内に異変がある恐れが!

その場合は、少し温かい水なら飲むこともありますが、いずれにせよ動物病院で受診をしましょう。

水を飲む猫 画像/「ねこのきもち」2018年8月号
猫の水へのこだわりの理由がわかると、思わず納得してしまうものもありますよね! 

あなたの愛猫は、水のどんなところにこだわりを見せますか? ぜひ、観察してみてくださいね♪

参考/「ねこのきもち」2018年8月号『飲む、めぐる…しくみを学ぶ ねこのお水学』
(監修:哺乳動物学者、「ねこの博物館」館長 今泉忠明先生/日本動物病院協会(JAHA)認定獣医内科認定医、NPO法人小動物疾患研究所理事長 小宮山典寛先生)

イラスト/shino
文/sorami
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