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猫とウサギは家族になれる?一緒に飼うときの注意点を解説

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猫と他の動物との同居生活は、イメージ的に難しそうに感じますね。「猫とウサギの同居」となると、気まぐれ屋の猫にウサギが負けてしまうのではという心配があります。果たして猫とウサギは一緒に暮らせるものなのか?同居させる際の注意点やポイントを解説していきます。

猫とウサギの気になる相性は?

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猫とウサギの生活リズムは似ている

猫もウサギも、基本的な性格としてマイペースという特徴があります。また1日のなかでの活動サイクルも似通っているため、同居しやすい組み合わせと言えます。相性としてはなかなか良いです。

ウサギに負担をかけない工夫が必要

同居相手として、猫とウサギは決して悪い組み合わせではありませんが、遊びの延長で猫の狩猟本能がはたらくと、猫がウサギに「じゃれたいという気持ち」で飛びかかることがあります。ウサギも「襲われる!」と感じてパニックになってしまうため、ウサギに負担がかからないような対策をすることが必須です。

猫とウサギは同居可能!

生活のリズムが似ていることから、猫とウサギの同居は可能か不可能かで言えば、可能です。ただし、猫のほうが力関係では優勢なので、ウサギの負担を軽くすることを重視していきましょう。

上手に同居させるための注意点

ねこのきもち投稿写真ギャラリー
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ウサギの縄張りに猫を立ち入らせない

ウサギはとても縄張り意識の強い動物です。お気に入りの場所(縄張り)に猫や人が入ってしまうと、ウサギはストレスを感じて攻撃してくることもあります。このときばかりは、ウサギでも猫に攻撃を仕掛けてくる可能性が高いので、注意が必要です。
ウサギが安心して過ごせるスペースを確保することが、猫とウサギの上手な同居のポイントとなります。

ウサギと猫を鉢合わせさせない

やってきた場合、猫もウサギも警戒心を抱いて猫がウサギに向かっていってしまう危険があります。
ウサギにとっても、自分のテリトリーに猫が近づいてくると、大きなストレスとなります。

まずは猫とウサギが鉢合わせしないよう、ウサギを安全に飼える場所を確保しましょう。猫は室内では放し飼いがほとんどですので、ウサギはケージの中に入れておくことが大切です。また、ウサギをケージから出すときは猫をケージに入れるなどの工夫をします。

可能であれば、猫とウサギを別々の部屋で飼育するのも有効です。ウサギと猫が同じ部屋で過ごすときは、必ず人がついてウサギの安全が確保できるようにしてあげます。猫とウサギが喧嘩しそうになったら、サッと猫とウサギを離せるよう、常に目を配ってトラブルを防ぎましょう。

ウサギの誤飲と誤食に要注意!

猫が常に爪とぎをするように、ウサギは前歯が常時伸びてくるので、何かをかじって歯を削らないといけません。その際に猫砂や猫のフード、猫のおもちゃなどが転がっていたら、ウサギは間違ってかじり、飲み込んでしまう危険があります。
もしもウサギがこれらの物を飲み込んでしまうと、胃や腸に詰まって大変な事態になってしまいます。ウサギにかじられては困るものは、ウサギの居住スペースに置かないようにしてください。

おしっこによるマーキング競争に注意

ウサギは縄張り意識がとても強いです。猫も、おしっこでニオイを付けて縄張りを作ります。猫とウサギが同居すると、このマーキングによる縄張り争いが起こる可能性があります。それぞれのトイレを用意しているにもかかわらず、トイレ以外の場所におしっこをしてしまうことも。
特にオスのウサギは、マーキング行為が強く現れる傾向にあります。こまめに観察して、トイレ以外の場所でおしっこをさせないようにしましょう。ウサギと猫の縄張りが重ならないように工夫をするなど、環境をととのえる対策をしっかり行ってください。

ウサギと猫がもっと仲良くなるには?

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猫とウサギ、力関係では猫のほうが一枚上手ですが、縄張り意識の強さはウサギに軍配が上がります。これらの特徴を踏まえたうえで、猫とウサギのハッピーな同居生活について考えてみましょう。

ウサギと猫が家にやってくる順番

猫がすでに家にいて、これからウサギを迎えようとしているパターンと、ウサギがいる家に猫がやってくるパターン、どちらがうまく同居できるのでしょうか?動物の世界では、その家に先にいたほうが立場的に上になります。飼われ始めた順番が先のほうが、上下関係の上の立場になりやすいです。
そのため、ベストな順番は「ウサギのいる家に猫がやってくる」パターンになります。ウサギは猫に襲われやすい点は否めないため、先にウサギが飼われ始めているほうが、平和に同居できる確率が高まります。ですが、ウサギが後からやってくる場合でも、猫とウサギのテリトリーを飼い主さんがしっかり守ってあげることで幸せな同居生活は実践可能です。

ウサギアレルギーの人には無理に同居を薦めない

動物が大好きだけれど、アレルギー反応が出るので一緒に暮らせないという人もいらっしゃると思います。猫は平気だけれどウサギはアレルギーが出たり、またその逆もあります。動物アレルギーの有無は血液検査で判ります。
これからウサギを飼おうとお考えの方は、ご自身やご家族にウサギアレルギーがあるのかを、事前に把握しておく必要があります。実際に飼い始めてから「家族にアレルギーが出てしまった」との理由で、結局飼うことを諦めたという方もいらっしゃいます。人と動物同士の幸せのためにも、事前の検査を前向きに検討してみましょう。

人が仲介役となって幸せな同居生活を実現しよう

猫とウサギの同居は、人間の工夫次第で実現可能です。イメージとしては仲が悪そうに思いますが、猫とウサギの特性をきちんと理解したうえでの飼育なら、お互いが快適に暮らせます。仲良しになれないから、諦めてどちらかを手放すという選択だけは避けてほしいです。この記事が皆さんのお役に立ちますように。

監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/紺道ゆあん
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