猫の鼻水にはさまざまな理由が考えられますが、多くの場合はウイルスや細菌などが引き起こす感染症や、アレルギーが原因です。
こうした体調不良から愛猫を守るためにできることは?鼻水などの症状を予防するための飼い方のコツをご紹介します。
愛猫の鼻水を予防する飼い方とは
完全室内飼いを徹底する
究極的には「完全に室内で飼う」ことが、さまざまな感染症を防ぐために最も有効な手段といえるでしょう。屋外には猫の不調の原因となる細菌やウイルスが多く存在しているため、思わぬ病気への感染リスクが高まります。愛猫の健康を守るためにも、室内飼いをおすすめします。
定期的にワクチンを接種する
基本的に室内で飼っていても、猫カゼなどのウイルスは人や物を介して感染する可能性もあります。そのため、感染経路を完全に経つことは難しいといえるでしょう。だからこそ、心がけたいのがワクチン接種です。たとえ病気に感染してしまったとしても、ワクチンをうけていれば、症状が軽く済むこともあります。定期的なワクチンの接種を欠かさないようにしましょう。
愛猫の生活環境を整える
猫も人と同様、ハウスダストや化学物質によってアレルギーが引き起こされることがあります。そのため、アレルギー性の鼻水の場合は、愛猫の生活環境を清潔に保つことが大切です。掃除機をかけるだけでなく、ホコリが舞わないように水拭きをしたり、猫ベッドなどの布類をこまめに洗濯したりするのも効果的ですよ。
また、猫のアレルギーは、食品が原因で引き起こされる場合もあります。いずれにしても、なかなか改善が見られない場合は、早めにかかりつけの獣医師にご相談くださいね。
多頭飼いの場合に注意したいこと
猫カゼなどのウイルスは、その病気に感染した猫の鼻水や唾液、涙などに大量に含まれています。そのため多頭飼いの場合、1匹が感染すると、猫同士が接触してほかの猫も感染してしまう可能性がかなり高いといえます。もし1匹に鼻水を垂らすなどの症状が見られ、感染症の疑いがある場合は、症状が落ち着くまでほかの猫と部屋を分けるなどの対策が必要です。
日頃からのケアと観察を大切に
愛猫を鼻水などの症状から守るためには、不用意に外に出さないことや、ワクチンを欠かさないことが大切です。それでも、愛猫が体調を崩してしまう場合もあるかもしれません。日頃から鼻や目などの粘膜チェックを心がけることで、小さな変化を見逃さずに愛猫の異変に気づくことができます。鼻水や目ヤニ、涙などの症状が見られたときは、早めに動物病院を受診してくださいね。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師が監修】猫の鼻水は病気と関係ある?原因とケース別対処法!』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/momo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。