暑さに強いと思われがちな猫も、高温多湿な日本の暑さは苦手。
なぜなら、全身を毛で覆われ、肉球でしか汗をかけないからです。気温が高くなると体温調節の難しくなり、猫にも熱中症の危険も。
猫が熱中症になったとき、飼い主さんはどのような処置をすべきでしょうか。
意識の有無を確認する
猫が熱中症になったとき、意識の有無によって処置が変わってきます。以下のポイントに注意し、猫の意識があるかないかの確認をしましょう。
呼びかけに反応するか
名前を呼んだり、声を掛けたりすると反応するかどうかで意識があるかがわかります。呼びかけに反応がある場合は、意識はあると思っていて良いでしょう。
自力で動けるか
意識がない場合、自分では動くことができないため、自力で動けるかどうかも重要なポイントです。
意識があるときの応急処置
涼しい場所へ猫を移動させる
室内の場合は、窓を開けて風通しを良くする、もしくは冷房をつけて室温を下げます。直射日光が当たる部屋は室温が上がりやすいので、カーテンを閉めることも大事です。
冷たいタオルを体にかぶせる
水を含ませたタオルが、熱中症の応急処置に役立ちます。軽く水を絞って、猫の体にかぶせましょう。氷が用意できる環境にあるなら、氷水を使うとより効果的です。
水を飲ませる
自力で水を飲めそうな状態なら、冷たい水を飲ませます。ただし、飲み込みにくそうな様子が見られた場合、無理はしない方が良いでしょう。
しばらくしても猫の様子がいつもと違うようなら、動物病院を受診してください。
意識がない場合の応急処置
意識がない場合は命の危険もあるため、すぐに処置を行いましょう。
体を冷やす
確実に意識がない状態なら、冷水シャワーなどを使って体を冷やします。桶やお風呂に水を張り、首まで浸からせる方法も良いでしょう。ただし、これらの方法は、意識があるときは体を冷やし過ぎてかえって血行を悪くするおそれもあるので、意識がないことを必ず確認してから行ってください。
動物病院に電話をする
何度も言いますが、意識がない場合は命の危険を伴うため、すぐに動物病院に電話をして指示を仰ぎましょう。自分以外にも対応できる人がいれば、体を冷やすのと同時進行で電話をしてください。
体を冷やしながら動物病院へ
獣医師の指示に従いながら、動物病院を受診します。このとき、指示がない場合は、引き続き猫の体を濡れたタオルでくるみ、氷や保冷剤などでさらに冷やしながら動物病院へ向かいましょう。
日頃から猫の熱中症に注意しよう
飼い主さんがこれらの応急処置を知っていることによって、猫の命を守れるかもしれません。日頃から愛猫の様子観察をまめに行い、熱中症に気をつけたいものです。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『知らないとヤバイ!猫が熱中症になったときの応急処置法』(https://pet.benesse.ne.jp/topics/cat/schtik44_201707.html)
文/しばたまみ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。