猫と暮らす
UP DATE
不安や不満が原因に?「愛情不足」を感じている猫に見られる特徴
この記事では、猫が愛情不足だと感じているときに見られる特徴や、愛情を伝えるときのポイントについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
愛情不足を感じている猫に見られる特徴
そのようなときには、下記のような症状が見られることがあります。
自分を落ち着かせるグルーミング あまりに続くと脱毛、皮膚炎に
甘えん坊のコに多い「ウールサッキング」
不安感から分離不安や食欲不振、下痢、嘔吐も
分離不安とは
- 鳴き続けてつきまとい、飼い主さんのトイレ、お風呂などいろんなところについてまわる。
- トイレではないところで粗相する。
- 家具などにマーキングする。
- 執拗に体をグルーミングする。それに伴う脱毛を起こす。
- 食欲がない、元気がない。
- 下痢、嘔吐。
- 物を壊すなどの破壊行動をする。
猫が「不安」を感じる状況とは?
- 引っ越しで環境が変わる
- いつも家にいる人が家から出てしまう
- 決まった場所にあったお気に入りのスペースがなくなる
このような日常生活の変化についていけないときに、不安感が増すようです。こうした状況が影響し、愛情不足を感じていることもあるのかもしれません。
猫が「不満」を感じる状況とは?
生活のなかで、猫も「こうしたい」「こうしてほしい」とさまざまな欲求があります。これらの欲求が満たされないと、不満を感じることになります。
具体的には……
- 十分に食事ができていない。
- 新鮮な水を好きなときに好きなだけ飲めない。
- 気に入ったトイレで落ち着いて排泄できない。
- 生活環境がうるさくて眠れない。
- 寒すぎる、暑すぎる。
- 体の具合が悪かったり、痛い箇所がある。
- 遊び足りない。
- 飼い主さんに甘えられない、構ってもらえない。
など、さまざまな理由で不満を感じているのです。こうしたことが、愛情が足りないと感じる原因になっているかもしれません。
猫への上手な愛情の伝え方のポイント
猫の欲求をすべて満たしてあげるのは不可能ですが、健康的に生活できるように環境を整えてあげれば、大きな不満を抱えることは少ないと思います。
たとえば……
- 食生活をきちんと管理する
- トイレなどの衛生面を整える
- 室温を快適に保つ
などから見直してみましょう。
愛情のある接し方とは?
飼い主さんは自分のライフスタイルや愛猫の性格から、ちょうどいい距離や接し方を知っておきましょう。そのためには、愛猫の気持ちを考えてちょっとしたサインを見逃さず、スキンシップや声かけ、お世話をしてあげてくださいね。
取材・文/sorami
UP DATE