猫と暮らす
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分離不安になりやすい猫の特徴5つ あることが引き金の場合も…?
今回、分離不安になりやすい猫の特徴や、分離不安が見られる猫の行動について、ねこのきもち獣医師相談室の先生がくわしく解説します。
猫の「分離不安」とは?
分離不安という言葉は、犬に使われることが多い言葉でした。猫はもともと自立心が強く、群れを嫌い孤独を好みます。
しかし、今は室内で安全に飼育され、一生外の世界を知らない猫も。完全室内飼いが当たり前になり、猫と飼い主さんとの関わり方も変わってきたことにより、分離不安になりやすい猫が増えていると考えられます。
飼い主さんと猫の関わり合いの変化が、分離不安に関係していることも
愛猫にこんな行動が見られたら、分離不安かも!
- 鳴き続けてつきまとい、飼い主さんのトイレ、お風呂などいろんなところについてまわる。
- トイレではないところで粗相する。
- 家具などにマーキングする。
- 執拗に体をグルーミングする。それに伴う脱毛を起こす。
- 食欲がない、元気がない。
- 下痢、嘔吐をする。
- 物を壊すなどの破壊行動をする。
分離不安になりやすい猫の特徴5つ
- 完全室内飼いで家族や同居動物が家にいて、1匹だけで留守番という状況に慣れていない猫。
- 飼い主さんの転職や転居など、突然のライフスタイルの変化が生じた猫。
- 在宅時に飼い主さんの強い愛情表現を受けている猫。
- 留守中に強い恐怖体験をした猫。
- 高齢や病気により不安傾向が高まった猫。
などです。
分離不安の猫への改善策
かわいさのあまり家でべったりしすぎていると、在宅時と不在時の違いが強調されるために、より不安が増すことも。ふだんから距離をとって過ごすなど意識するといいでしょう。
愛猫を留守番させるときのポイント
留守番のときは猫が落ち着く場所を作ろう
数分程度の留守番から徐々に時間を伸ばして慣れさせよう
ごほうびをあげて「留守番=良いことが起こる」と認識させよう
ラジオやテレビをつけておくと有効なことも
行動療法は専門家のアドバイスを受けてからにしよう
まずは行動診療医のアドバイスを受けてから行うのが、猫にとってもいいでしょう。
猫の分離不安は予防できる?
- 日頃から愛猫と距離を持つように接し、離れる時間を作ったり、留守番の練習をさせる。
- 愛猫の要求のままに抱っこをしたりせず、主導権を飼い主さんが持ち、おりこうに待っていられたときに褒めてスキンシップをとってあげるなど工夫する。
- 愛猫が鳴くのをやめたときに、褒めて抱っこしてあげる。
- 粗相やスプレーは気を引くためにやる場合が多いので、見つけても冷静に対応する。
- 遊びの時間を増やして、ストレスを解消させる。
ぜひ、この記事の解説を参考にしてくださいね!
取材・文/nekomam
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