猫と暮らす
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猫が部屋をウロウロする原因は? 気になる病気や対処法も解説
愛猫がなんだか落ち着きなく部屋の中をウロウロしていることってありませんか?じつはこの行動には、さまざまな原因が隠されているのです。そこで今回は、考えられる原因のほか、病気の可能性やウロウロ歩き回る様子が見られたときの対処法についても解説します。
不安やストレスを感じると落ち着きがなくなる

かつて狩りをして食料を得ていた猫にとって、安心できる寝床を確保するためには、縄張りを持つ必要がありました。
室内飼いの猫にとって自由に移動できる部屋は、安心できる場所であり、まさに縄張り。
その縄張り内で変化があると、猫はストレスを感じます。すると落ち着きがなくなり、ウロウロと部屋を歩き回るようになるのです。
こんなことでウロウロします

部屋の様子が変わった
引越しなどにより部屋の様子が変わったり、自分のニオイが消えてしまったりすると、猫は不安になりウロウロと歩き回ることがあります。
また、猫砂やフードなど、慣れ親しんだものが急に変わることでも、猫はストレスを感じます。
トイレ・食器の変化
トイレや食器にこだわりを持つ猫もいます。トイレや食器が使いづらいものに変わったり、使いづらい状態になっていたりするとストレスの原因に。キレイ好きな猫にとっては、トイレや食器が汚れたままになっていることも、ストレスに感じてしまいます。また、トイレの数が少ない場合も、猫の落ち着きがなくなることがあるようです。
新入りの猫や外猫が来た
猫の数が増えることは、縄張り内に大きな変化が起こっているようなもの。お気に入りの場所が奪われたり、食事やトイレも安心してできなくなったりするでしょう。そのため、先住猫がウロウロ歩き回っているようなら、それはストレスのサインかもしれません。
また、縄張りと認識している庭に外猫の姿を見つけると「侵入者だ!」と感じて落ち着きがなくなることもあります。
もしかして病気が隠れているかも

不安やストレスを感じるとウロウロと歩き回ると解説しましたが、それ以外の原因では、病気の可能性も考えられます。
膀胱炎や尿結石など泌尿器系の病気
痛みや残尿感があるとソワソワして落ち着きがなくなり、ウロウロと歩き回ることがあります。
甲状腺機能亢進症
高齢猫に多い病気です。甲状腺ホルモンが過剰に出されることにより全身に影響を及ぼし、落ち着きがなくなってウロウロすることが。
認知症
猫の寿命は年々延びていますが、それに伴い増えている病気のひとつが認知症。目的もなくウロウロと徘徊する様子が見られます。
ウロウロする原因を取り除く工夫を

猫が不安やストレスによってウロウロしているようであれば、できるだけその原因を取り除いてあげたいですよね。
たとえば、環境の変化が原因の場合は、自分のニオイを付けて、新しい環境に慣れるまで待ってあげたり、猫砂やフードを変更するときは、猫の様子に注意しながら徐々に変えたりしましょう。
また新しい猫を迎え入れる場合は、新入り猫をケージに入れて別の部屋に移動するなど、先住猫が慣れるまで待つようにしてあげることが理想です。
このように、猫が感じている不安やストレスを克服できるまで、待ってあげることも大切です。ただし、病気が疑われる場合はすぐに動物病院を受診してくださいね。
ねこのきもち WEB MAGAZINE「猫がウロウロと落ち着かない原因とは? 病気の可能性、対策も解説」
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫がウロウロと落ち着かない原因とは? 病気の可能性、対策も解説』(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
文/ishikawa_A
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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