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長いお付き合いになる猫の病「甲状腺機能亢進症」の症状と治療法

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「甲状腺機能亢進症」は、完治が難しく、長期間治療を続けなければならない病気の一つです。重症化を防ぐためには、飼い主さんが早く気付いてあげることが重要になります。「甲状腺機能亢進症」の症状や治療法などについて詳しく知り、病気に備えましょう。

「甲状腺機能亢進症」という病気と症状

機嫌の悪そうな猫
getty

「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることにより、代謝異常が起こる病気です。とくにシニア猫がかかりやすく、発症後も活発に動いて食事や水を充分に摂取するため症状が見えにくい傾向があります。しかしよく観察すると、こんな症状が見られるでしょう。

・食欲旺盛なのにやせてきた
・異常に活発になった
・攻撃的になった
・異常に水を飲み、オシッコの量が多い


また、発症すると心臓に負担がかかり、心臓の働きに異常が起こることもあるため、気付かずに放っておくととても危険な病気なのです。

治療法と病気との付き合い方

警戒しながら食事する猫
getty

この病気の治療法は、大きく分けて2種類あります。

1つ目は、療法食か薬により甲状腺ホルモンの分泌を抑える方法です。ただしこの治療は甲状腺ホルモンの過剰な分泌を抑えることを目的としたもので、症状が落ち着いても病気が治ったわけではないため、生涯にわたって治療を続けていく必要があります。

2つ目は、大きくなった甲状腺を手術で取り除く方法です。甲状腺を取り除くことによりホルモンの過剰な分泌は防げますが、もし左右両方の甲状腺を取り除くことになった場合は、生涯にわたり甲状腺ホルモン薬を投与しなければならなくなります。

大切な猫が「甲状腺機能亢進症」にかかったご家庭の体験談

和歌山県のMさん宅にいる椎茸ちゃん(メス/取材当時13才)は、「甲状腺機能亢進症」です。「ねこのきもち」2017年4月号の特集で取材した当時、ご家族はこのように語っています。

「3年前、椎茸が攻撃的になり、異常に食べる一方でやせていくのが心配になり受診。血液検査で、甲状腺ホルモンの異常が判明しました。その後は療法食と投薬を続け、現在、攻撃的以外の症状は落ち着いています。」

シリンジで薬を飲ませるコツをつかんでからは、投薬がスムーズになったそうですが、猫にとっても、ご家族にとっても長い付き合いになる病気であることは間違いないでしょう。

「甲状腺機能亢進症」の予防法はあるのでしょうか?

検診中の猫
getty

残念ですが、この病気の予防法はないうえに、発症初期の段階では元気そうに見えるため発見が遅れがちになる傾向があります。病気の進行を最小限にくい止めるためにも、少しでもおかしいと感じたら、早めに獣医師へ相談しましょう。そして10才を過ぎた猫は定期的に甲状腺ホルモンの検査を受け、早く異変に気付けるよう心掛けましょう。

「甲状腺機能亢進症」は長いお付き合いが必要な病気なので、この病気を発症した際は周りのサポートが必要になります。自分や身近な人の大切な猫が病気を発症したときに状況をわかってあげられるよう、この病気について少しでも理解していただけたら幸いです。

参考/「ねこのきもち」2017年4月号『治りにくいからこそ予防と早期発見が大事です!一度かかると長いお付き合いになる病気』(監修:ACプラザ苅谷動物病院 葛西橋通り病院院長 榎本拓也先生)
文/こさきはな
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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