嫌いなことに直面するとストレスを感じるのは、人も猫も同じです。猫が嫌いなことの代表ともいえる「大きな音」「お手入れ」「特定の人」は、なぜ猫たちにストレスをあたえるのでしょうか。嫌いな理由を知って、ストレス対策に役立てましょう。
大きな音が嫌いです
多くの猫は、雷・花火・インターフォン・掃除機のような大きな音を苦手と思っています。苦手と感じる理由は、単純に驚かされる以外に、音が鳴ったときの飼い主さんの様子の変化に不安を抱くこともあるからです。また「インターフォンが鳴る=来客だ」というように、音と別の嫌いなことをセットで覚えているケースもゼロではありません。
苦手な音を避けて生活できませんので、まずは飼い主さんが、音が鳴っても普段通りに振る舞うよう心がけましょう。そのうえで苦手な音から遠ざけるか、不安なときの隠れ場所を用意すると、猫が感じるストレスを和らげられるでしょう。
お手入れが好きになれません
爪切りやブラッシング、歯磨きなどのお手入れが苦手な猫は少なくありません。一度痛い経験をしたか、ギュッと押されられることに不安を感じてしまう猫は、お手入れを好きになりにくいでしょう。また「お手入れするぞ!」という飼い主さんの気迫が伝わって、お手入れを苦手と感じてしまうこともあるようです。
意気込んで猫に気迫を感じさせないよう、お手入れは毎日少しずつ行うように心がけましょう。そして余計な負担をかけていないか確認する意味でも、ブラシの使い方や爪を切る位置を再確認するといいでしょう。
特定の人が苦手です
来客や子供、特定の家族、男性または女性を苦手に感じる猫もいます。ただ単に普段出会わないタイプの人だから慣れていないだけという場合もありますが、動きや音で驚かせてくる人も、猫は苦手です。
苦手な人が家にいるときは、猫を別の部屋に入れるか隠れ場所を用意すると、猫も落ち着きを取り戻せるでしょう。振る舞いで猫を驚かせない相手であれば、遠くからおもちゃで誘って遊んでもらうと仲良くなれるかもしません。
心が通じ合っていると思っていたのに、飼い主さんが驚かせているケースもあったのは驚きです。自分たちの振る舞いを見直しつつも、猫がストレスを感じにくい環境をつくっていけると嬉しいですね。
参考/「ねこのきもち」2016年3月号『2号連続企画 わかればストレスをやわらげられる 大発表!猫の嫌いなコトTOP5』(監修:帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授 加隈良枝先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。