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「シニア・ハイシニア期」の猫にありがち!? 飼い主が直面した病気・トラブル

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猫の体や行動は、年齢とともに変化するもの。とくに高齢になると、病気などいろんなことが不安になりますよね。

この記事では、「シニア猫期」「ハイシニア猫期」に起こりがちなトラブルや病気について、「ねこのきもち」読者から寄せられた実際のエピソードとともに紹介します。

7〜15才のシニア猫期のトラブルの傾向

「シニア猫期」の猫

シニア猫期とは、7〜15才の時期を指します。以前よりも活動量が減って穏やかに過ごすようになりますが、シニア猫期の中期になると、加齢に伴う病気が表面化してくる傾向に。

実際に、「ねこのきもち」読者の愛猫もこの時期に病気を経験したようです。ここでは3つの体験談を紹介。トラブルなどの対処法についてもくわしく解説します!

【10才頃の事件】ゴハンを食べなくなり受診したら、「歯周病」だった

歯周病になった猫
イラスト/山村真代

こちらは、みーちくん(♂・10才)の飼い主Mさん(静岡県)から寄せられたエピソード。みーちくんは10才頃のとき、ゴハンを食べなくなってしまい、動物病院を受診したら「歯周病」と診断されたのだそうです。

解説:10才頃になると歯周病が悪化して、症状が現れることが

歯周病になった猫

じつは、3才を過ぎた猫の8割以上が「歯周病」にかかっていると言われています。歯周病は時間をかけて進行するので、痛みからゴハンを食べなくなるなどの症状が現れるのは、10才頃になりがちに。

重症になると、「心臓病」や「腎臓病」の原因になることもあります。

対策:若い頃から歯磨きを習慣にしよう!

歯磨きをしてもらう猫

歯垢が歯石に変わる前に取り除くと、予防になることもあります。若い頃から週2〜3回、猫用の歯ブラシと猫用の歯磨きペーストを使用して歯磨きをするのが理想。優しく歯と歯肉の間を小刻みに動かして磨いてあげましょう。

【11才頃の事件】食欲があるのに痩せてきた。検査の結果、「慢性腎臓病」が進行していた

慢性腎臓病になった猫

続いて、チャチャくん(♂・11才)の飼い主Sさん(千葉県)から寄せられたエピソード。チャチャくんは11才頃、食欲があるのに痩せてきたのだとか。検査をしたら「慢性腎臓病」が進行していたのだそうです。

解説:7才頃から「慢性腎臓病」になりやすく、進行してから気づくことが

加齢に伴い、7才頃から腎臓の機能が低下して「慢性腎臓病」になる猫が増え始めます。慢性腎臓病は重症化するまではっきりとした症状が現れずわかりにくいので、気づいたときには病気が進行していることが多い疾患なのです。

対策:飲水量とオシッコの量を毎日チェックしよう!

慢性腎臓病は予防はできないので、早期発見・治療が大切です。初期症状はわかりにくいですが、「多飲多尿」が大きな指標になります。飲水量とオシッコの量はできるだけ毎日チェックして、少しでも異変があれば早急に検査を受けるようにしましょう。

【14才頃からの事件】家族の姿が見えなくなると、「アオ〜ン」などと奇声を発し続けるようになった

「アオ〜ン」と奇声を発する猫
イラスト/山村真代

続いて、クロちゃん(♀・15才)の飼い主Kさん(岩手県)から寄せられたエピソード。クロちゃんは14才の頃、家族の姿が見えなくなると「アオ〜ン」などと奇声を発し続けるようになったのだそうです。

解説:14才頃からは、不安から甘えん坊になり、大声で鳴くようになることが

猫は14才頃になると、子ども返りをしたかのように甘えん坊になり、人がそばにいないと不安から大声で鳴くこともあります。ただ、シニア猫期になりやすい「甲状腺機能亢進症」でも大声で鳴き叫ぶようになることがあるので、獣医師に相談するようにしましょう。

対策:求められたらできるだけ応えてOK!

シニア猫期の猫が病気ではなく鳴くことが増えた場合は、できるだけ要求に応えてあげましょう。1匹になったときに鳴くなら、できるだけ一緒にいるようにしてあげてください。また、スキンシップを増やして、甘えたい要求を満たしてあげるのもいいでしょう。

16才〜のハイシニア猫期のトラブルの傾向

「ハイシニア猫期」の猫

平均寿命超えのご長寿、16才〜のハイシニア猫期は、見た目や行動に老いがはっきり現れます。一日の大半を眠って過ごすようになったり、個体差はありますが病気にもなりがちに。

「ねこのきもち」読者の愛猫も、この時期にトラブルを経験したそうです。ここでは、3つのエピソードを見ていきます。トラブルなどの対処法もチェックしてみてください!

【16〜18才頃の事件】腰を上げたまま排泄するようになり、オシッコやウンチがトイレの外に

オシッコがハミ出てしまった猫
イラスト/山村真代

まずは、にゃおんちゃん(♀・享年18才)の飼い主Tさん(三重県)から寄せられたエピソード。にゃおんちゃんは16〜18才の頃、腰を上げたまま排泄するようになり、オシッコやウンチがトイレの外にハミ出してしまったことがあったようです。

解説:16才頃からは体の機能が衰えて、トイレでうまく排泄できないことも

16才頃になると、オシッコやウンチをトイレの外にハミ出しがちになる猫もいます。原因は猫によってさまざまですが、排泄機能や認知機能の低下のほか、関節の痛みや筋力低下によって排泄時にうまく座れなかったりすることもあると考えられます。

対策:ペットシーツを敷くなど工夫しよう!

対策としては、トイレの外にオシッコやウンチがハミ出してもいいように、トイレの下に大きめサイズのペットシーツを敷くなど工夫してみてください。また、猫がトイレに入りやすいように、入口が低めのトイレを選んであげるのもいいでしょう。

【16才頃の事件】粗相をしたり、ゴハンを食べてもすぐ欲しがったりするように。獣医師から「認知症」の疑いがあると告げられた

認知症の猫
イラスト/山村真代

続いて、アロアちゃん(♀・19才)の飼い主Hさん(大阪府)から寄せられたエピソード。アロアちゃんは16才の頃、粗相をしたりゴハンを食べてもまたすぐ欲しがったりするようになったそう。獣医師に相談したら、「認知症」の疑いがあると告げられたのだそうです。

解説:16才頃からは脳の働きが低下し、認知症の症状が現れる猫も

16才以降になると、老化に伴って脳の働きが低下し「認知症」の症状が現れる猫もいます。認知症を発症すると完治は望めず、症状を緩和するなどの治療を行うことに。

認知症になると、「粗相する」「ゴハンを食べてもすぐ欲しがる」のほかに、「徘徊する」「夜鳴きする」といった症状が現れることも。なかにはほかの病気でも現れる症状があるので、気になったら獣医師に相談してみましょう。

対策:できるだけ刺激を与えて脳を活性化させよう!

おもちゃを見つめる猫

猫の認知症を予防するには、日頃から刺激を与えることが大切に。「もううちのコは遊ばないから」と遊びに誘うのを諦めず、おもちゃを見せたり、窓の外を見せたり、無理のない範囲で猫に刺激を与えましょう。

【20才頃の事件】飲水量があまりにも増え受診。検査で「糖尿病」と判明

糖尿病の猫
イラスト/山村真代

最後に紹介するのは、ミミくん(♂・20才)の飼い主Mさん(奈良県)から寄せられたエピソード。ミミくんは20才の頃、飲水量があまりにも増えたので動物病院を受診したところ、検査で「糖尿病」と判明したのだそうです。

解説:ハイシニア猫期になると病気が表面化することが

糖尿病はシニア猫期に発症しやすいことで知られています。初期は、元気で食欲旺盛なことが多いので気づきにくく、ハイシニア猫期になって「飲水量が異常に増える」「オシッコの量が増える」「痩せる」などの症状が現れて気づくことも少なくありません。

対策:肥満対策と多飲多尿のチェックをしよう!

糖尿病は肥満と関係するとも言われています。そのため、若い頃から肥満にさせないことが予防のひとつ。また、早期発見・治療が大切です。

シニア猫期以降になりやすい「慢性腎臓病」と同様に、「多飲多尿」に注意しましょう。

飼い主さんと猫
getty

愛猫が快適なシニア猫期・ハイシニア猫期を過ごせるように、年齢によってどんな病気やトラブルが起こりがちなのか、知っておくことはとても大切です。今回紹介したのは一部の事例ではありますが、飼い主さんはぜひ参考にしてみてくださいね!


参考/「ねこのきもち」2020年2月号『読者が実際に体験した、年齢別に起こりやすいトラブルや病気がわかる! うちのコ、○才事件簿』
(監修:東京都港区にある小動物診療所獣医師 徳留史子先生)
イラスト/山村真代
文/雨宮カイ

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