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健康な成長のために…子猫の成長期における栄養管理の流れを解説

人がライフステージに合わせて食べ物の形状や質を変えるように、猫も年齢や健康状態に合わせて食事を変える必要があります。特に成長期の子猫の食事は、その後の健康な体作りにおいてとても重要といえるでしょう。ここでは、子猫の成長期に行うべき「栄養管理」について解説します。

成長期は体を作る大切な時期

ミケのガブちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の一生のうちで、骨や筋肉、臓器などのさまざまな部位が成長していく時期を「成長期」と呼び、この時期は、猫の体を作るうえでもっとも大切な時期に当たります。
また、成長期は「哺乳期」「離乳期」「離乳後の成長期」といったように、栄養の摂り方から3つに分けることができ、それぞれに合った栄養管理が必要です。

哺乳期は母猫の栄養管理が大切

子猫のほるくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
子猫は産まれて間もないこの時期に母乳を飲んで育つため、子猫自身ではなく母猫の栄養管理が重要です。

母猫は、子猫が体内にいる「妊娠時」から、母乳によって育てる「授乳期」まで、多くの栄養を必要とします。特に授乳期においては必要なエネルギー量が増すため、食べ物は食べたいだけ与えてもいいといわれています。

この時期の栄養は子猫のためのものにもなるので、母猫には栄養価の高いフード(繁殖期用または子猫用)を与えるようにしましょう。

離乳期は総合栄養食のフードを与えよう

ミケの雅ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
少しずつ乳離れする時期で、生後3~4週ごろから母猫の食べ物にも興味をもつようになります。

飼い主さんは母猫に代わって子猫の食事の世話をすることになるため、食の好みが限定されることのないよう、「子猫用」などの表示を目安に、成長期用の総合栄養食を与えるようにしましょう。

まずは、フードをお湯でふやかして、おかゆのようにしたものを離乳食とし、生後2ヶ月半ほど経つころには、固形フードに切り替えられるようにします。

離乳前の子猫を保護したら

母猫のいない子猫の場合、「子猫用ミルク」を温めて哺乳瓶で与えましょう。消化不良を引き起こしたり、必要な栄養素が摂れなかったりするため、人の飲む牛乳や犬用のミルクでは代用できません。

また、ミルクを与える頻度は生後日数によっても異なるため、獣医師の診察を受けて生後日数を判断してもらいましょう。

ミルクを与える頻度
  • 生後4日まで…3~4時間おき
  • 生後5~21日…4~5時間おき


1日のミルクの量の目安
  • 体重70~130g…18~30mL
  • 体重130~240g…30~50mL
  • 体重240~300g…50~70mL
  • 体重300~400g…70~100mL

離乳期の食事が猫の好みを決める?

この時期に口にした食べ物は、その後の猫の食の好みに影響を与えやすいといわれています。今後のフードの切り替えのためにも、離乳期のうちにいろいろな舌触りや風味のフードを体験させておくといいでしょう。

離乳後の成長期はフードの量を適切に増やしていこう

子猫のサスケくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
完全に乳離れしたあとは、子猫が健康に成長するよう、飼い主さんがフードの調節をしていかなければなりません。子猫に必要なエネルギーは成長段階や体重などによって変わるため、子猫用(成長期用)フードのパッケージに記載された給与量を参考に、適切に増やして与えるようにしましょう。

なお、離乳食で補給できていた水分がなくなるため、新鮮な水はいつでも飲めるようにしておくことが大切です。
フードの量については、生活環境や性別、活発さなどによる個体差があるため、パッケージの給与量はあくまで目安としてください。愛猫の栄養管理のためにも、定期的に愛猫の体重を計測して、フードの量や内容が適切かを確認しましょう。
参考/「ねこのきもち」2017年5月号『愛猫の栄養学事典』
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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