猫の生活リズムは、飼い主さんの生活に沿っていく傾向にありますが、一方で、時間帯ごとの気分の波は、野生時代とあまり変わらないといわれています。
そのため、時間帯ごとに猫の気分を知り、それに合わせた接し方をすることで、猫との絆はより強くなるでしょう。今回は、「昼」におすすめのコミュニケーション方法をご紹介します。
昼に猫がしがちな行動とは?
家の外を観察する
昼は、朝の活発な雰囲気から、家の中に静けさが戻る時間帯。そのため、猫の興味は家の外に向きます。鳥の鳴き声や、外を走る車の動きなどを、窓辺で観察して楽しんでいるようです。
人に向かって鳴く
1匹で過ごすまったり時間に飽きてくると、飼い主さんにかまってほしくなり、鳴いてアピールすることも。素直な気持ちを伝えるために、積極的に「かまって~」と鳴きます。
遊びに誘う
昼寝でリフレッシュすると、まったりモードから遊びたいモードに変わる猫たち。大好きな飼い主さんに遊んでもらいたくて、ワクワクしながら積極的に遊びに誘ってくることも。
飼い主さんに近づく
遊び疲れて、リラックスタイムの猫は、母猫に甘える子猫のような気持ちに。「甘えたいな」「そばにいたいな」と、飼い主さんを感じられる距離まで近づいてくることがあります。
昼の猫はまったりモード
朝と比べ、ゆったりとした時間が流れる昼は、猫にとっての休息時間。野生時代ならば、次の狩りまで休憩をとる時間帯です。飼い猫は、飼い主さんとの「遊び」や「食事」で心も体も満足し、まったりとした気分になっています。
遊びに誘ってくることもありますが、特に気温が上がる昼下がりなど、猫が気持ちよく寝ていることも多いでしょう。可愛くて触れたくなるかもしれませんが、睡眠を邪魔してしまうと猫の機嫌を損ねることも。触れたい気持ちはこらえて、猫が起きているときにコミュニケーションをとりましょう。
昼におすすめのコミュニケーション方法
ゲーム感覚でコミュニケーションをとる
昼の時間をもっと楽しんでもらうために、ゲーム感覚のスキンシップをとってみるといいでしょう。たとえば、少し離れて名前を呼び、猫が近づいてきたら抱っこをしてみたり、クッションの下におやつを隠して、宝探し気分で遊ばせたりするのもおすすめです。
おもちゃの選択肢を増やす・スペシャルなおもちゃを使う
飼い主さんと遊びたくて、おもちゃをくわえて運んでくる積極的なタイプの猫なら、あらかじめ猫の好きなおもちゃをいくつか用意しておくのがおすすめです。おもちゃの選択肢が増えると新鮮な気持ちになり、刺激も増えるので、飼い主さんとの遊びがより楽しいものに。
また、猫の期待を超える、普段使わないようなおもちゃで遊んであげるとスペシャルなサプライズになるので、猫もより乗り気になるかもしれません。
猫の気分に合わせてダイレクトなスキンシップをとる
猫が自分から飼い主さんのひざの上にのってきたり、そばに寄ってきたりと積極的なスキンシップをとる場合は、猫の思いに応えるように顔周りなどをなで、まったりと幸せな気分にさせてあげましょう。
昼は、まどろむ猫との上手なコミュニケーションを
朝や夜に活動的になる猫にとって、昼はまったりと過ごす時間帯。気持ちよく寝ている場合は、邪魔せずにそっと寝かせて、ゆっくり休ませてあげましょう。自分だけの時間を過ごさせることも大切です。また、甘えてきたり、遊びに誘われたりしたら、できるだけかまってあげるとより仲良しに。昼はゆったりした時間のなかで、猫とのんびり過ごしましょう。
参考/「ねこのきもち」2020年5月号『「そのとき」「その猫」に合った絆の強め方 猫とTimeコミュニケーションしてみませんか?』(監修:帝京科学大学生命環境学部講師 動物看護師 小野寺温先生)
文/いけてぃん
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。