猫は本来、自分の気の向くままに行動しますが、生活リズムは一緒に暮らす飼い主さんと近くなっていく傾向があります。一方で、時間帯ごとの気分の波は野生時代とあまり変わらないのだとか。
そこで今回は、「夜」に見られる猫の行動や気持ちと、絆を深めるための夜のコミュニケーション法をご紹介します。
夜になると飼い猫がしがちな行動とは?
お出迎えをする
飼い主さんが夜に帰宅する場合は、玄関までお出迎えをする猫が多いようです。大好きな飼い主さんとの数時間ぶりの再会がうれしくて、猫たちは気分が高揚するのでしょう。さらに、外のニオイなども刺激となり、興奮しやすく活動的になることも。
飼い主さんに近付いてくる
ゆったりした時間が流れている夜は、猫のほうから飼い主さんに近づくことも。このときの猫は、何かしてほしいことがあり、「今なら聞いてくれるかも」という気持ちで寄ってきています。要求は「ゴハン」や「遊んでほしい」など、状況によって異なるでしょう。
お風呂場にくる
飼い主さんがお風呂に入ることの多い夜は、猫もお風呂場に入ったり、お風呂場のドアの前で待っていたりすることがあります。これは「何かおもしろいことがあるのかも」という好奇心から。また、猫にとって刺激的なのか、浴槽の中の水の動きなどを確認しにくることもあります。
寝室にやってくる
飼い主さんが寝る準備を始めると、寝室にやってくる猫も多いようです。寝る準備する飼い主さんの姿を見て子猫のような気分になり、甘えているケースも多いのだとか。
活動的になる
野生の猫ならば、夜は狩りのために走り回っている時間帯のため、活動的になるようです。また、室内で1日を過ごしている猫にとっては刺激が足りず、遊びたい気持ちを抑えきれずに走り回っていることも。
夜の猫の気持ちは、ハイテンションで少し甘えん坊?
テンションが上がる
先述の通り、夜は野生の猫であれば狩りをする時間帯のため、その名残から気分が高まり、活動的になりやすいといわれます。また、飼い猫は飼い主さんの生活リズムの影響を受けやすいため、飼い主さんの帰宅や夜ゴハンといった「イベント」によっても、気分が高揚するようです。
甘えん坊な気分になる
大好きな飼い主さんのそばにいたいと、少し甘えん坊な気持ちになる猫もいます。遊んでアピールをしたり、スキンシップやぬくもりを求めて布団に入ってきたりすることも少なくないでしょう。
夜におすすめのコミュニケーション法とは?
狩猟本能を刺激する遊びをする
夜は本来ならば狩りをしている時間帯なので、じゃらしおもちゃや猫用のレーザーポインターなどを使って、狩猟本能を刺激する遊びをするといいでしょう。
じゃらしおもちゃでキャットタワーに誘導するなどして上下運動をさせると、寝る前にたまったエネルギーを発散でき、コミュニケーションも取れるのでおすすめです。
猫をなでながら一緒にゆっくりくつろぐ
スキンシップを求めて飼い主さんに甘えてくる猫には、ゆっくりなでながら一緒にくつろぐ時間をつくると喜ぶでしょう。顔のまわりをなでてあげると、よりご機嫌になります。
猫に声をかける
猫が玄関で帰宅を待っていたり、お風呂場のドアの前などで待っていたりしたら、積極的に声をかけてあげましょう。「気にかけているよ」ということが伝わるので、それだけでも十分コミュニケーションになります。
また、飼い主さんが寝るときに寝室にくるようなら、「おやすみ」とひとこと声をかけると、安心して眠れる場所だと感じるようです。
夜は積極的に猫とのコミュニケーションを!
夜は猫にとって飼い主さんと過ごす大事な時間ですから、ゆったりとなでたり、遊んだりして、夜ならではのコミュニケーションをとるのがポイントです。時間とともに変化する猫の気分の波に寄り添うことで、飼い猫ともっと仲良しになれるでしょう。
参考/「ねこのきもち」2020年5月号『「そのとき」「その猫」に合った絆の強め方 猫とTimeコミュニケーションしてみませんか?』(監修:帝京科学大学生命環境学部講師 動物看護師 小野寺温先生)
文/いけてぃん
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。