新年を迎える時に飾る「お正月飾り」。しかし、それらの飾り物は猫にとって“新しいおもちゃ”に見えてしまうことがあるので、取り扱いには注意が必要なんです!
今回は、お正月に気をつけたい「猫が誤食しやすいモノ」についてご紹介します。
猫が誤食しやすい「お正月の飾り」
輪飾り
輪飾りのヒモや小さなパーツが、猫にとってはおもちゃ代わりになりやすいため、注意が必要です。戸外に飾ることが多いかもしれませんが、もしも室内に飾ることがあれば、猫に見えないところに飾るようにしましょう。
干支の置物
小さなものだと、付属のヒモにじゃれたり、転がしたりして遊んでいるうちに、猫が誤食するおそれがあります。また、塗料のなめとりにも要注意です。
縁起物・お守り
どちらもヒモが付いていたり、小さくて軽かったりと、猫が好みやすい特徴を備えています。猫がおもちゃ代わりにして遊ばないよう、きちんと引き出しの中に片付けるようにしましょう。
猫が誤食しやすい「お正月の植物」
生花・南天
お正月によく用いられる、チューリップやユリには毒性があります。そのため、花に興味のある猫がいる場合は、室内に飾らないのが無難でしょう。
また、正月飾りに用いられることの多い南天にも注意が必要。南天には葉にも実にも毒性があるため、猫が口に含まないよう注意してください。
松飾り
松の葉には毒性のある成分が含まれており、猫が口にすると中毒を起こすことがあります。また、松飾りの水引やヒモの誤食にも要注意。飾る場合は、上の写真のようにカバーなどがあると安心ですね。
しめ縄
垂れ下がっている稲穂に、猫がじゃれつくことがあります。また、ほどけたわらを大量に食べると、消化管内で詰まる原因になることも。
猫が誤食しやすい「お正月のおもちゃ・防寒具」
羽根・こまのヒモ・凧の糸
お正月遊びのひとつ、羽根つき。羽根つきに使用する羽根は、獲物を連想しやすい大きさや見た目で、実際に本物の羽を使用していることもあります。また、こまのヒモや凧の糸にも要注意。これらはいずれも、猫が誤食すると腸閉塞などの原因になるため、遊んだあとは猫が取り出せない場所に片付けましょう。
帽子・マフラー・手袋などの防寒具
帽子やマフラー、手袋などのニット製品は、猫にとって獲物のように映ることが。また、ファーやボタンなどの飾り、マフラーのフリンジに執着して誤食するおそれもあるので、出しっぱなしにしないように注意しましょう。
このように、お正月は猫にとって危険なものがたくさんあります。万が一、愛猫が何かを誤食してしまったときは、すぐに動物病院に電話をして指示を仰ぐようにしましょう。
参考/「ねこのきもち」2018年1月号『この時季ならではのキケンがいっぱい!? 年末年始 猫が誤食しやすいもの備忘録』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/みづかめ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。