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悪化すると失明することも⁉「猫の風邪」を甘く見ないで!猫カゼの基礎知識4
猫カゼは…人の風邪と原因ウイルスが異なります
猫カゼは、おもに猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)と猫カリシウイルス感染症を指す言葉。これらの病気は、原因ウイルスが鼻やのどから感染して炎症を起こし、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こす点で人のカゼと似ています。
しかし、原因ウイルス自体が違うため、人のカゼとは違う病気。「ただのカゼ」と簡単に考えず、正しい知識をもって愛猫を守りたいですね。
しかし、原因ウイルス自体が違うため、人のカゼとは違う病気。「ただのカゼ」と簡単に考えず、正しい知識をもって愛猫を守りたいですね。
猫カゼは…人にうつることはありません
猫カゼを引き起こすウイルスと、人のカゼを引き起こすウイルスとはまったくの別物です。猫カゼが人にうつったり、反対に人のカゼが猫にうつることはないので、コミュニケーションを制限する必要はありませんよ。
猫カゼは…完全室内飼いでもワクチン接種が必要です
猫カゼのウイルスは感染力が強く、猫と猫が直接的に触れ合わなくても網戸越しに対面しただけでも感染することがあります。また、飼い主さんの手や衣服に付いたウイルスから感染する可能性もあります。ですから、室内飼いでもワクチン接種は必要です。ワクチン接種については、かかりつけの獣医師としっかり相談をしましょう。
猫カゼは…複数飼いを始めるときも気を付けて
猫カゼには1〜7日ほどの潜伏期間があり、たとえ症状が出ていなくても子猫が猫カゼにかかっている可能性があります。ですから、しばらくは先住猫と子猫を別々のスペースで過ごさせて。7日ほどたって症状が出なければ、ワクチンを接種して同じスペースに。
【実体験】保護当時の猫カゼの影響で、左目を失明したケースも
猫カゼは比較的よくみられる病気ですが、『ねこのきもち』編集スタッフの愛猫シマコ(メス・4才)は、猫カゼが原因で失明してしまったそう。
「生後半年くらいで保護した当時、目が真っ赤に腫れていました。受診したところ、猫カゼの影響ですでに視力を失っており、治療する術はないとのこと。日常生活に不自由はなさそうですが、つねに涙が出るので清潔を保つよう気を付けています。」
「生後半年くらいで保護した当時、目が真っ赤に腫れていました。受診したところ、猫カゼの影響ですでに視力を失っており、治療する術はないとのこと。日常生活に不自由はなさそうですが、つねに涙が出るので清潔を保つよう気を付けています。」
放っておくと、再発したり重症化してしまう、猫カゼ。人の風邪の症状と似ているからこそ、発見しやすい病気でもあるので、愛猫の異変に気付いたら軽度のうちにすぐ受診しましょう。
参考/「ねこのきもち」2017年12月号『猫カゼは人のカゼとは違うんです』
文/Monika
イラスト/くどうのぞみ
画像/ねこのきもち編集室、iStock、Getty Images Plus
※この記事で使用しているイラストと一部写真は、ねこのきもち2017年12月号『猫カゼは人のカゼとは違うんです』に掲載されているものです。
参考/「ねこのきもち」2017年12月号『猫カゼは人のカゼとは違うんです』
文/Monika
イラスト/くどうのぞみ
画像/ねこのきもち編集室、iStock、Getty Images Plus
※この記事で使用しているイラストと一部写真は、ねこのきもち2017年12月号『猫カゼは人のカゼとは違うんです』に掲載されているものです。
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