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「子猫のトイレトレーニング」で気を付けるポイント7つ【獣医師解説】

子猫が「トイレ」を上手に使えるようになるために…

子猫を迎えた飼い主さんの大きな気がかりのひとつは、「トイレ」ではないでしょうか。
何事も最初が肝心ですので、ここでつまずいてしまうと、長期間うまくいかなかったり、病気になったりしてしまうこともあります。

今回は子猫のトイレで気をつけるべきポイントをいくつかご紹介しますので、これからのトイレライフに役立ててください。

頻尿や下痢がある場合、まずは病気の有無の確認を

万が一子猫がお腹を壊していたり、膀胱炎(ぼうこうえん)などを患っていたりすると、トイレを覚えるかどうか以前に、我慢できずに失敗してしまいます。子猫に頻尿や下痢の様子がみられる場合は、その病気によってトイレがうまくいっていない可能性があるので、早めに病院で診てもらうようにしましょう。

トイレは常に近くに置く

子猫は大人の猫に比べて行動範囲が狭く、膀胱(ぼうこう)が小さめです。そのため、排せつをしたい時にトイレが近くにないと、我慢できずにしてしまうことがあります。子猫をゲージの外に出しているときは、常にトイレが近くにあるように複数箇所に設置してあげるか、タイミングを見てトイレが入っているケージの中に戻してあげるようにしましょう。

子猫が自分で入れるトイレを置く

子猫は脚が短いため、サイドの壁が高いトイレには入れません。成猫用のトイレでは入れないこともあるので、子猫用のトイレを用意してあげましょう。

においを少しつけておく

まだトイレを認識していない子猫の場合、以前の飼育環境で使われていた猫砂などを少しもらってきたり、少しだけ尿のにおいをトイレにつけておいてあげたりするとよいでしょう。すでにトイレをしっかり覚えている場合には必要ありません。
また、猫は意外にきれい好きで、汚いトイレでは尿や便をしない場合があります。においはつけておいてもよいですが、トイレは毎回しっかりきれいにしてあげるようにしましょう。

失敗しても怒らない

猫は、基本的に人が無理やりしつけるということが困難な生き物です。猫の接し方の基本は、猫の本能をうまく使って、やってほしいことをしてもらうことです。そのため、トイレの場合も、失敗した時に怒っても全く効果がないどころか、より失敗するようになってしまうことも。

もともと猫にはトイレで尿や便をするという本能があるので、猫が気に入る条件のトイレや環境を用意してあげれば、成功する可能性が高まります。失敗を怒るのではなく、トイレの工夫をしてあげるようにしましょう。

猫の数+1のトイレを

成長するにつれて猫に自我が芽生えてきますので、多頭飼いの場合、猫の数よりトイレが少ないと我慢してしまったり、他の場所でしてしまったりすることがあります。トイレを覚えたてくらいの子猫の時期は、こまめにきれいにしてあげれば問題ないのですが、成猫が一緒に暮らしている場合や4、5カ月齢を過ぎた頃からは、多頭飼いの家では「猫の数+1」のトイレを準備してあげてください。

失敗した場所はしっかり消臭を

何かのきっかけで失敗してしまった場合は、怒らずその場所のにおいを消しましょう。洗えるものは洗い、洗濯が難しい場合は消臭スプレーでにおいを消しましょう。

また、失敗しやすい場所に猫のフェロモンスプレーをかけたり、場所によってはそこを水飲み場にしたりするのも効果的です。猫はきれい好きであり、水を飲む場所ではトイレをしないという性質をもっています。

まとめ

猫のトイレは犬に比べると比較的簡単な場合が多いです。しかし万が一、失敗したとしても、それを怒ってプラスになることは絶対にありません。できるだけ猫の希望に合うトイレの条件を整えてあげ、焦らず付き合ってあげましょう。何度も失敗してしまう場合は、トイレ自体の問題か、失敗してしまう場所をトイレと勘違いしてしまう理由があるかもしれませんので、上にあげたポイントを意識しながら工夫してみてください。




※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。
監修/白山聡子先生(獣医師)
獣医師資格取得後、小動物臨床に従事。主に犬猫の臨床に携わる。現在は育児と仕事を両立させながら、愛猫と暮らしている。

取材・文/大口亜紗
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