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気持ちをわかってあげたい!子猫ならではの「あるある行動」の意味

ちょっと気になるあの「しぐさ」。その時の猫の気持ちは?

猫の飼い主さんの中には、愛猫のとる行動にはどんな意味があるのだろう? と気になってしまう方も多いのではないでしょうか。なかでも、普段からよく見かける「あるある行動」にはどのような心理が込められているのか知りたくなりますよね。

そこで今回は、猫の「あるある行動」の理由をシチュエーション別に詳しく解説していきます。
ぜひ愛猫とのコミュニケーションに役立ててみてくださいね。

飼い主さんをじっと見つめる理由は?

愛猫がじっとこちらを見つめる理由は主に2つあり、愛情を伝えている場合と要求をかなえてほしいと思っている場合に分けられます。

愛情を伝えている場合は、目が合ったときにまばたきを返してくれることも多いです。猫にとってまばたきは敵意がないことを示す手段であったり、キスと同じくらいの愛情表現であったりするといわれています。

それに対して自分の要求をかなえたいと思っているときは、目が合うと高い声で鳴いて訴えてくるのが特徴です。こうした場合はお腹が空いていたり、遊んでほしいと思っていたりすることが多いので、食事の量や普段の環境を見直してみたり、遊んであげる時間を増やしたりしてみましょう。
ですが、この要求鳴きにその都度応えていると、なんでも鳴いて要求するようになったり、エスカレートしたりする場合もあるので注意も必要です。

お腹を見せる理由とは?

猫にとってお腹は最大の急所で、敵に攻撃されると命を落としてしまうこともあります。その証拠に、室内で飼われていない猫たちは気安くお腹を見せません。だからこそ、お腹を見せるということは、相手を信頼しているサインだといえます。攻撃されるおそれがないとわかっているからこそ、リラックスモードのときにお腹を見せてくれるのです。

また、夏場は暑さを和らげるためにお腹を見せることもあります。もし気温が高い日に愛猫がお腹を見せている場合は、アルミプレートやエアコンで暑さ対策をしてあげましょう。

頭突きをしてくる理由とは?

猫の中には、スリスリよりも少し強めの頭突きを飼い主さんに行う場合があります。しかしこれはスリスリと同じで、頭突きも飼い主さんへの愛情を示す行動です。猫は頬だけでなく、額からもフェロモンを分泌します。こうしたフェロモンを飼い主さんにすりつけることで、「この人は私のものだ!」と所有権を示すのです。

こんなふうに所有権を示す行動は「マーキング行為」と呼ばれ、猫同士ではきょうだいや親子など仲のよい相手に対してのみ行われる愛情表現です。愛猫に頭突きをされたときは優しくなでてあげるなどして、気持ちに応えてあげるようにしましょう。

お尻を見せる理由とは?

猫が顔の前にお尻を向けてくると、あまりいい気がしないという飼い主さんもいますよね。
しかし、お尻を向けてくるのは猫が飼い主さんのことを信頼している証です。お尻は自分では見えない部位なので、猫にとっては死角のような場所。特に猫は警戒心が強い動物ですから、信頼していない相手には自分の死角を見せません。そのため、お尻を見せてくるということは飼い主さんに心を許しているサインなのです。

また、一説では飼い主さんを自分の後ろに隠すことで敵から身を守ろうとしているともされているので、お尻を見せるという行動は猫なりの愛情表現だと言えるでしょう。

机の上にあるものを落とす理由とは?

前足を器用に使って、机や棚の上にあるものを落とされることはありませんか? それが大事なものだと、ついイライラしてしまうこともありますよね。ただ遊んでいるだけの場合もありますが、実は猫なりの構ってほしいアピールかもしれません。

猫はマイペースでクールな動物だと思われがちですが、実は嫉妬深い一面もあります。そのため、飼い主さんが自分以外に興味を持っているとヤキモチを妬き、物を落とすことで構ってもらおうとすることがあります。物を落とされたときに怒る飼い主さんも多いですが、叱られることで猫は「構ってもらえた」と感じます。そして、関心を引きたいと思うたびに同じような行動を繰り返すようになります。構ってアピールで物を落とされたくないという方は、普段から十分に一緒に遊んであげたり、落とされたくないものは愛猫が落とせない場所にしまったりして、こうした猫の行動をスルーする方がよいでしょう。

まとめ

じっと見つめる子猫
RalchevDesign/gettyimages
普段何気なく見かける「あるある行動」には、知られざる猫の気持ちがたくさんつまっています。こうした気持ちがわかれば、飼っている猫が何を求めているかもわかるようになり、コミュニケーションも取りやすくなるでしょう。猫とコミュニケーションを取るのが難しいと感じている方は、ぜひこれを機に、ふだん猫が見せる仕草や動作に注目してみてくださいね。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。
監修/白山聡子先生(獣医師)
獣医師資格取得後、小動物臨床に従事。主に犬猫の臨床に携わる。現在は育児と仕事を両立させながら、愛猫と暮らしている。

取材・文/大口亜紗
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