可愛いしぐさで癒しを与えてくれる猫ですが、一緒に暮らすとなると、可愛いだけでなくお世話はつきもの。特にトイレは、周囲に砂が飛び散ったり、強烈なニオイがしたりするので、猫好きな飼い主さんさえ悩ませてしまうこともありますよね。
そんなトイレの悩みには、お世話の負担を減らすべく対策を行いましょう。
愛猫も家族もストレスなく過ごせる工夫をご紹介します!
砂の飛び散りを減らしたい
猫が用を足したあとは、トイレの砂が周辺にゴロゴロと。肉球に挟まった砂が歩いているうちに床に落ち、周辺を散らかしているのでしょう。ほうきとちり取りで簡単に掃除できるとしても、できれば散らからないのがベストです。こんな悩みは、どう解決したらいいのでしょう。
粒が大きく、重い砂に替えてみる!
砂の飛び散りを軽減したい場合は、粒の大きな砂や、鉱物原料などの重い砂に替えるといいかもしれません。
粒が小さい砂はかきやすいので、砂をかけるとき外に飛び散りやすいデメリットが。また、軽い砂ほど肉球に挟まったり、くっついたりしやすいので、トイレの外に運んでしまいやすくなるのです。
出入口に人工芝などを敷く対策も!
砂粒の大きさや重さを変えても、肉球に挟まる砂をゼロにすることはできないので、さきほどの対策にプラスして、出入口に人工芝などを敷くといいでしょう。人工芝が砂をキャッチして、室内に運ぶ砂の量を軽減してくれるはずです。
猫が排泄物に砂をかけないので、ニオイをなんとかしたい
猫は本来、自分のニオイを隠すために排泄物に砂をかける習性がありますが、自分に自信がある猫は砂をかけないことも。排泄したウンチがむき出しのまま置かれていると、周辺に強烈なニオイが放たれるので、飼い主さんはたまりません。例え、フード付きのトイレを使っていたとしても、トイレ内にニオイがこもるので快適とはいえないでしょう。
すぐに処理するか、消臭剤や脱臭機を使う!
猫に砂をかける習慣をつけさせるのは難しいため、飼い主さんが在宅なら、すぐに処理することを心がけたほうがいいでしょう。そのほかには、プラグ式消臭剤やオゾン脱臭機などを試してみると、多少は改善されるかもしれません。
トイレ容器のニオイを取りたい
ちゃんと掃除をしていても、トイレ容器にはどうしてもニオイが残りがちです。拭き掃除や砂の入れ替えでは取れない容器のニオイは、どう対策したらいいのでしょう。
丸洗い&つけ置き消毒をする!
尿の成分は結晶化するので、丸洗いとつけ置き消毒をしないと取り除けません。日常的なお手入れは、ウンチと周辺の砂、砂の塊を取り除き、お掃除シートなどで容器の汚れを拭き取るだけで大丈夫ですが、月に1~2回は丸洗いと消毒を行いましょう。
丸洗いと消毒の方法
まずは、中性洗剤を使ってスポンジで優しくこすります。次に、トイレ容器に水を張り、塩素系漂白剤を入れて30分ほどつけ置きしましょう。水気を拭き取って、新しい砂を入れたら完了です。
つけ置きする際は、猫の誤飲に注意してください。
長期間使用しているトイレなら、買い替えるのもあり!
長期間使用しているトイレなら、思い切って買い替えることも検討するといいでしょう。急にトイレ環境を変えると猫が戸惑って排泄を我慢してしまう場合があるので、新しいトイレに慣れるまでは慎重に。いままで使用していたトイレを残したまま、もう1個設置することから始めると、少しずつ新しい環境に慣れていけるでしょう。
トイレの問題を抱えているとお世話が大変に感じてしまいますが、ちょっとした工夫をすることで悩みが改善する場合も。できそうな対策があれば、ぜひ試してみてください。
参考/「ねこのきもち」2016年7月号『飛び散り・ニオイ・はみ出しにサヨナラ!!KNT(快適・ねこ・トイレ)計画、始めよう!』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。