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猫の命に関わる「誤食」! 誤食したときの症状や対処法を解説

猫が誤って異物を飲み込んでしまうことを「誤食」といいます。誤食は猫が命を落としてしまう危険性もあるので、飼い主さんは十分注意が必要です。
今回は、猫の誤食の危険性や、誤食したときの症状・対処法などについて解説します。

猫の「誤食」はなぜ危険なのか

上を向く猫
ramustagram/gettyimages
猫が何かを誤食した場合、吐き戻したり、ウンチと一緒にうまく出したりできれば、大事に至ることはあまりありません。

しかし、誤食した異物が体内にとどまってしまうと、開腹手術や内視鏡手術などを行って摘出しなければならなくなります。手術の際は麻酔をし、体にメスを入れるわけですから、猫にとっては大きな負担になるでしょう。

また、異物が内臓を傷つけたり、消化器を詰まらせてしまったりすると、命を落とす危険性も考えられます。

毒性のあるものを誤食した場合も危険

詳しくは後述しますが、猫にとって毒性があるものを誤食すると、中毒症状を起こすことがあります。毒性の高いものを口にした場合は、少量でも命に関わることがあるため大変危険です。

なによりも大切なのは、「猫に誤食させないこと」といえるでしょう。

猫が誤食したときにあらわれる症状

舌をペロッとする猫
ramustagram/gettyimages
猫が誤食した瞬間を目撃できれば、すぐに対処できます。しかしそうでない場合は、猫の様子を観察して、誤食の疑いがあるかどうかを判断しなければなりません。

猫が誤食した際にあらわれる主な症状は、以下のとおりです。

猫が誤食したときの主な症状

・繰り返し嘔吐する
・下痢をする
・食欲不振
・長時間ウンチが出ない
・尿量が増える
・おなかを触ると嫌がる
・うずくまって動かない など
このような症状があらわれたら、誤食の疑いがあります。すぐに動物病院で診てもらいましょう。

誤食で引き起こされる主な病気

ソファーの上の猫
kaorinne/gettyimages
猫が誤食してしまった場合、以下のような病気を引き起こすことがあります。

腸閉塞(ちょうへいそく)

異物が腸に詰り、塞がってしまう病気です。ウンチが出なくなったり、食欲が低下したりする場合は、腸閉塞の疑ってみてもいいでしょう。
腸閉塞になりやすい異物としては、紐状のもの・ゴム製品・ビニール・衣類・ウレタンマットなどがあります。

腸穿孔(ちょうせんこう)

腸壁に穴が開いてしまう病気です。鋭利な異物を飲み込んだ際に起こりやすく、命に関わる場合もあります。腸穿孔を起こしやすい異物としては、針・楊枝・木の枝・魚の骨などが挙げられるでしょう。

中毒

中毒とは、猫にとって有毒な異物が体内に入り、体の機能が阻害されてしまうこと。先述したように、毒性の高いものを誤食した場合は、少量でも死に至ることがあるため、特に注意が必要です。
猫が中毒を起こしやすい異物としては、チョコレート・ココア・ネギ類・ユリ科の植物・保冷剤・人の薬やサプリメント・アロマオイルなどが挙げられます。

猫が誤食したときの対処方法

床に寝そべる猫
Azaliya/gettyimages
猫が誤食した際、自己判断での処置は大変危険です。すぐに動物病院に行き、獣医師の診察を受けましょう。なお、飼い主さんがやりがちなNG対応は、以下のとおりです。

【NG!】口や肛門から出ている紐を引っ張る

紐が付いたおもちゃなどは、口や肛門から一部出ていることがあります。しかし無理に引っ張ると内臓を傷つけるおそれがあるので、絶対にやめましょう。

【NG!】食塩水やオキシドールを飲ませて、無理やり吐かせる

以前は動物病院でもしていた処置ですが、胃腸炎を起こすおそれがあることがわかり、現在は行われていません。飼い主さんも行わないようにしましょう。
誤食は飼い主さんの工夫次第で防ぐことができます。猫が誤食するおそれのあるものは必ず片付けるなど、日ごろから気を付けるようにしましょう。
参考/「ねこのきもち」2019年1月号『猫を危険から守るための誤食ドリル』(監修:王子ペットクリニック院長 監修重本仁先生)
文/higarina
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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