ジメジメした季節を迎える前に確認しておこう!
湿気が多い季節は、細菌やカビ、ダニが繁殖しやすくなりますが、愛猫が使用するグッズは、いつもと同じお手入れで大丈夫でしょうか。
ジメジメした季節を迎える前に、湿気が悪影響を及ぼしやすい猫用グッズのお手入れ法を紹介します。
万全の対策をして、快適に乗り切りましょう。
猫用食器のお手入れ法
猫の食事を入れた食器は、ゴハンの油分などが付着するので細菌が繁殖しやすい状態に。長く使用している食器は、表面にできたキズに細菌が入り込み、通常の洗浄では落とし切れないこともあるのです。
どんなお手入れをすればいい?
愛猫の健康を考えると、この時期だけは通常の洗浄に加えて、週に数回は定期的な消毒も行いたいです。
洗剤を泡立てたスポンジで食器を洗い、水気を拭き取ったらエタノールをふきかけて5分ほど置きます。その後ペーパータオルで拭きとれば、細菌の繁殖を予防できるでしょう。
(食器を洗う際は、人の食器用とは別のスポンジを使ったり、洗面所で洗ったり、人とは分けるようにしましょう。)
長く使っている食器なら、捨てることも考えて!
消毒である程度の汚れは落とせますが、完全ではありません。古くなって傷がある食器を使っている場合は、新しい食器に買い替えることも考えた方がよさそうです。
猫用トイレのお掃除法
猫の排泄物はそもそもニオイを放ちますが、トイレ容器に付着した汚れを放置してしまうと、細菌が繁殖を繰り返し、より強烈なニオイを放つ原因に。
どんなお手入れをすればいい?
容器に排泄物がこびり付かないよう、排泄後すぐに汚物を取り除くのはもちろんですが、通常のお手入れにプラスして定期的なトイレの丸洗いを行いたいです。
水をいっぱいに入れたトイレ容器に塩素系漂白剤を入れて5分おき、よく流します。そのあと、中性洗剤を含んだスポンジで磨き、水気を拭き取って天日干しすると、容器に染みついたニオイを分解してくれるでしょう。
汚れの付着や細菌の繁殖を防ぐと効果的!
定期的な丸洗いと一緒に、汚れの付着や細菌が繁殖しにくい環境を整えると、より効果的です。トイレ容器の底から5~6cmくらいまで砂を入れることで容器に汚れが付着しにくくなり、湿度が70%を超えないように除湿すると細菌やカビの繁殖が抑えられるでしょう。
猫用ベッドのお手入れ法
中に綿が入っているベッドは、水分を吸収しやすく湿気が溜まりやすいため、猫の体温で温めることによりカビやダニの温床になる心配が。そのまま手入れせずに使用し続けると、愛猫が皮膚病になる危険性もあるでしょう。
どんなお手入れをすればいい?
まず第一にベッドに付着した抜け毛をこまめに取り除くことが必要ですが、布製の猫用ベッドなら定期的に丸洗いするといいでしょう。
洗濯用ネットに入れて洗濯機で丸洗いし、天日干しで中までしっかりと乾かします。
段ボール製の場合は?
段ボール製のベッドも、ボロボロになったところから細菌が繁殖する心配が。段ボール製のベッドは丸洗いできないので、古くなったら思い切って捨てることを考えましょう。
細菌やカビ、ダニの予防を意識したお手入れをしていれば、湿気の多い時期に起こるトラブルは避けられるでしょう。暖かい日が増えてくる春先から対策して、梅雨や夏本番に備えましょう。
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『梅雨どきの「湿気」を打ちのめせ!猫もグッズもベタサラ革命』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生、エフシージー総合研究所取締役 暮らしの科学部部長 IPM研究室室長 農学博士 川上裕司先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。