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油断禁物!「夏バテ」が引き起こす4つの猫の病気

人と同じように、猫も夏になるとだるさを感じたり、体力が落ちたりします。しかし、それを「たかが夏バテ」などとあなどっていると、病気を発症してしまうことがあるので注意が必要です。

今回は、“夏バテが引き起こす猫の病気”を4つご紹介します。

夏バテが引き起こす病気(1)猫カゼ

白いボウルからミルクを飲むかわいいジンジャー猫の写真を閉じます。窓枠のふわふわした喉の渇いたペット。
Konstantin Aksenov/gettyimages
猫カゼとは、ヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどに感染し、人の風邪と似たような症状が見られる病気です。

夏バテによって食欲が落ちたり、空調によって冷えすぎたりすると、猫は体力や免疫力は低下するため、猫カゼに感染するおそれがあります。また、猫カゼは一度感染すると病原体が残るので、夏バテで体が弱ったときに再発することも。

主な症状は、鼻水・くしゃみ・咳・涙目・目やになどですが、進行すると発熱したり、口内炎ができたりすることもあります。体力や免疫力のない子猫などは、猫カゼに感染すると特に重症化する傾向があるので注意が必要です。

夏バテが引き起こす病気(2)尿石症

浴室の洗面台に横たわっている赤い猫。
Murika/gettyimages
尿石症とは、尿路である腎臓・尿管・膀胱・尿道に「結石」ができる病気の総称で、結石ができる部位によって細かく診断名は異なります。

猫のオシッコはもともと濃い傾向にありますが、夏バテで飲水量が減って脱水気味になると、さらにオシッコが濃くなり結石ができやすくなるため、尿石症の発症リスクが高まる傾向に

尿石症になると、尿路に結石ができることでオシッコが出にくくなったり、尿路を傷つけて血尿が出たりするなど、排尿障害を起こすのが特徴です。オシッコを出しにくそうにしている、1回のオシッコの量が極端に少ないなどの症状が見られたら、動物病院を受診しましょう。

夏バテが引き起こす病気(3)腎臓病

料理を待つ古いトラ猫
Lightspruch/gettyimages
腎臓病とは、腎臓の細胞が徐々に壊れて、機能が低下する病気です。夏バテで脱水気味になると発症することがありますが、尿石症にかかると腎臓に負担をかけることから、尿石症が腎臓病の発症リスクを高めることも

腎臓病はシニア猫がかかりやすい病気ともいわれ、オシッコに異変があわらわれるのが特徴です。進行すると色の濃いオシッコが大量に出るようになり、さらに症状が進むと食欲不振や嘔吐などの症状が見られます。

猫の腎臓病は完治が難しい病気なので、十分注意が必要でしょう。

夏バテが引き起こす病気(4)胃腸炎

ベッドの上の子猫
Ztranger/gettyimages
胃腸炎とは、胃や腸の粘膜に炎症が起きる病気。夏バテによって免疫力が下がると、雑菌への抵抗力が低下するため、猫は胃腸炎にかかりやすくなります。また、夏は雑菌が繁殖しやすいので、胃腸炎にかかるリスクは高くなる傾向に。

胃腸炎は「急性胃腸炎」と「慢性胃腸炎」の2つに分かれますが、「急性胃腸炎」の場合は突然嘔吐や下痢をするなどの症状が見られ、重症化すると血便が出ることも。一方、「慢性胃腸炎」は下痢や嘔吐が1週間以上続くなどの症状が見られます。

猫はよく吐く動物ですが、1日に何度も吐いたり、下痢をしたりするなどの症状が見られるときは、胃腸炎を疑ってもよいでしょう。なお、夏バテは脱水気味になりやすいですが、胃腸炎になって下痢や嘔吐をするとさらに体内の水分が失われるため、回復しにくくなることもあります。
夏バテが引き起こすおそれのある病気のなかには、完治が難しいものや、再発するものもあります。愛猫に夏バテのような症状が見られたら、病気に発展する前にかかりつけ医に相談すると安心ですよ。
参考/「ねこのきもち」2016年7月号『ひんやりスペース“猫オアシス”の作り方も! 夏バテが引き起こす病気から愛猫を守ろう』(監修:王子ペットクリニック院長 重本仁先生)
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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