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愛猫に「かゆみ」や「下痢」症状があれば要注意! 猫の「食物アレルギー」にまつわる飼い主さんの疑問|獣医師が解説します!

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猫がかかりやすい病気の事は、飼い主さんならよく知っておきたいもの。この記事ではそんな病気の解説のほか、実際に体験した飼い主さんの「気になりながら聞けずにいた疑問」について重本先生が回答! 

今回は「食物アレルギー」の検査は? 療法食の与え方は?といった疑問を取り上げます。

お話をお伺いした先生

重本 仁先生
王子ペットクリニック院長(東京都北区)

食べ物に含まれる成分に反応し、皮膚や消化器などに症状が出る

画像/iStock、Getty Images Plus

食物アレルギーとは、食べ物に含まれる成分に過剰に反応することです。おもに肉・魚などのたんぱく質や、米・小麦などの炭水化物を、体が有害な異物とみなして起こります。成猫になるまで症状が見られなくても、フードで繰り返し同じ成分をとるうちに、突然アレルギー症状が出ることも少なくありません。
症状は、皮膚のかゆみなどが多く、顔や首を中心に、ほかの部位に出ることもあります。また、下痢など消化器に症状が出やすいのも特徴。猫によって、皮膚と消化器の両方に出る場合と、片方しか出ない場合があります。治療には、まずはアレルギー専用の療法食を与えて、症状が改善されるか様子を見るのが一般的です。

食物アレルギーのおもな初期症状は?

◦ 皮膚が赤くなる、発疹ができる
◦ 皮膚をなめる、引っかくなどしてかゆがる
◦ 下痢をする、血便が出る

飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」① 

耳の内側と目の上が赤く腫れ、ほぼ同時期に下痢もするように。
あわてて動物病院で診てもらうと食物アレルギーでした。
治療の一環として療法食に切り替えましたが、
症状が改善されたら一般のフードを与えても大丈夫ですか?

神奈川県 S・Tさん
メイちゃん(メス・3才)

※食物アレルギーと診断されたのは2才当時。

再発の可能性が高いため、 療法食を続けることをお勧めします

動物病院では食物アレルギーと診断した猫に、アレルゲン(アレルギーの起因物質)になりやすい材料を除いた療法食を処方します。まず、ある1種類の療法食だけを数週間与えて、症状が改善されるか観察。改善された場合はその療法食を続けて、改善されなかった場合は別の療法食を試し、症状が出ないものを探します。
メイちゃんも療法食で経過観察しているようですが、この方法で完全に症状が出なくなるケ
ースもあります。しかし、アレルギーは体質なので、症状が改善されたからといって、一般のフードに戻すことは難しいもの。再発の可能性が充分にあるため、一度食物アレルギーと診断されたら療法食を続けることになるでしょう。

イラスト/はなさきロージー

飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」②

以前より軟便になることが多く、食物アレルギーの疑いがあると診断。
獣医さんの指導のもと、療法食を与えて様子を見ています。
アレルゲンが特定できる検査があると聞きますが、その精度と金額について知りたいです。

東京都 A・Yさん
エルくん(オス・2才/ミヌエット)

※食物アレルギーと診断されたのは1才当時。

近年、検査の精度は上がってきています。金額は1万円以上かかるでしょう

猫でも、人と同じようにアレルゲンごとの「IgE抗体」の量を調べる血液検査はあります。動物のアレルギー専門の検査センターで行っており、猫のアレルギー検査も可能に。犬と比べると、まだ猫は一般的ではないものの、以前と比べて精度が上がってきている印象で、当院が発注している検査センターの精度も信頼できるレベルです。
料金は動物病院によって異なりますが、1万円以上はかかるもの。100%アレルゲンが特定できるとは限りませんが、特定できた際は治療には非常に有効です。食物アレルギーが疑われたときは、アレルギー検査を受けるか、かかりつけの獣医師とよく相談してみるといいでしょう。

イラスト/はなさきロージー
アレルギー検査では、かかりつけの動物病院で1㎖ほど採血。その後、検査センターに送ったのちに結果が出ます

先生、ご回答いただきありがとうございました。
ご紹介した飼い主さんのエピソードは、あなたの愛猫に起こる可能性もあります。
いざというときに思い出し、役立ててくださいね。

お話を伺った先生/重本 仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「ねこのきもち」2021年8月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』
文/ハナマサ
イラスト/はなさきロージー
※この記事で使用している画像は2021年8月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』に掲載されているものです。

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