猫が好き
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mino一派とオカン一派~残念なイケメン猫 揺るぎなきセツSTYLE Vol.50~
mino一派とオカン一派
こたつもストーブも我が家には存在しませんが、どんなに寒くとも猫たんぽがあるので快適であること間違いなしです。ありがとう、ありがとう。
猫たんぽポジションといえば主にセツ氏、ランそれからコウ。
あぐらをかくと、ポスンとはまってきます。座るだけでぬくもりがやってくる。これは良い。
しかし、ほのぼのした人間界とは違い、猫の世界とは壮絶で、あぐらの上を誰が占拠するか、じりじりと戦いの狼煙が上がるのです。
シャァァアアアアアアアアアアアアアア
ニャァァアアン
アアアーオアアアアーーーオ
うるせぇ!!可愛い!!うるせぇ!!
三つ巴の戦いです。天下三分の計とはいかないものか。国を三つに分けて均衡を保てよ! あぐらの前と後ろと横でうまいことバランスとって収まってくれよ!!
履いたズボンがズタボロです……。君達、戦場の気持ち考えたこと、ある?
その一方で、一向に来てくれないニャンズもいます。
フク様とアメ&ハレ。冷ややかな目で愚かな雄どもの醜い争いを遠目に見るわけです。
推測するに、お三方はオカンの猫たんぽ。
どうやら猫界の中にも推しメンなるものが存在するようで……「mino派」の猫と「オカン派」の猫で分かれます。
幼いころオカンの元で育ったフク様は、文句なしに「オカン派」一択です。
普段クールな彼女の唯一無二の愛と考えれば、心なしか胸の奥がほっこりしますね。荒んだ現代社会に咲く一輪のタンポポ的な……。私は何を言っているんでしょうか。
そしてアメ&ハレも、私よりオカンと接する時間が長かったため、「オカン派」です。
いや、いらないと言っても強制で押し付けます。よーしよしよし、愛してるよセツ〜チュッチュッちゅ〜。(ニャァァンと顔を蹴られる)
そしてラン!
私のことを好きでいてくれてありがとう……!
見ていて! 私、これからも忠実な下僕としての使命をまっとうするね!! オヤツ買いすぎて今月財布が軽い軽い!!
さて、コウよ…
奴は人間なら誰でもいいらしい……。
オカンでも、私でもいいんだそう。なんだったら、遊びに来た友人でもぺろぺろ舐めて腹を出して撫でてアピール。
…おいおいプレイボーイ様よォ…。
私もこのくらい可愛げがあったらモテたのかな…なんて、一抹の可能性が脳裏をよぎりました。やめましょう、この話は。酒がないと語れない。
つまるところ、コウはおそらく自分を人間だと思っていて、人だったら誰でも好きみたいです。逆に同種族の猫族が不思議みたいで、人より興味がない様子。
大丈夫、君は猫だよ。
なんて…。
暇で暇で仕方のない一日に、猫どもをはべらしてそんなことを真剣に考えた冬の始まりでした。
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