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「愛猫のためにこんな対策をしておけばよかった」 地震や台風などの災害を経験した猫飼いさんの体験談
今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、過去に地震や台風、豪雨などの災害を経験した飼い主さん186名に、「猫連れの防災」に関する2つのアンケート調査を実施しました。
①過去に地震や台風、豪雨などの災害を経験したとき、猫に関して困ったことはある?
飼い主さんたちは一体どんなことで困ってしまったのか…くわしくお話を聞いてみました。
愛猫がパニックになってしまい…
- 「去年河川氾濫警報がでて、避難所に行こうとしたが、いつもと違う状況に怖がったらしく、家具の裏に隠れて、出てきてくれず、避難を諦めました。ちょっとした地震でも、すぐ逃げ出して隠れるので、避難が難しいです」
- 「3.11のときにベッドの下に隠れてなかなか出てきてくれなかった」
- 「あまりの怖さに物陰に隠れてしまい出てこない。これが避難しなければならないような事態のときはロスタイムになりかねない」
- 「大きな地震でなかったのですが、猫様も初体験の地震だったため、確保に手間取り、また猫を連れての避難ができるかわからず困りました」
- 「被災したわけではないですが、テレビから流れた緊急地震速報の音にビックリしてしまい、ソファの下に隠れて長時間出てこなくなってしまった」
- 「名前を呼んでも、鳴き声がなく、どこに隠れているかわからず、足の踏み場を確保して部屋中を探し、散乱した室内の隅で僅かな隙間でじっとしていた!」
ストレスで…
- 「東日本大震災で避難したときに、凄いストレスがかかりオシッコが出なくなったこと」
- 「台風で3日間停電。台風一過で物凄い暑さの中、冷房無しでは猫の命に関わると思い息子のアパートへ連れて行きましたが、よその家は初めてで、逆に精神的に大ダメージを受けてしまい、結局冷房無しの我が家へ」
- 「2階にいたときに地震があり、強い揺れだったためしばらく2階を怖がって、ご飯も食べなくなりました」
- 「揺れや物音に敏感になった」
愛猫が怪我をしてしまった
- 「地震に驚いて、高い場所から転落して骨折しました。帰宅後すぐに気づいてあげられなくて、長い時間痛い思いをしていたんだと思います」
- 「驚いて高いところにジャンプして失敗し、爪を割る怪我をした」
▼地震などが起こったときに猫がとる行動について
備蓄などの大切さを実感
- 「北海道胆振東部地震を経験しました。ご飯をストックしておらず、家にも一日分程度しかないタイミングで地震が来てしまったので、慌ててコンビニに買いに行きましたが普段食べてるものを与えることができませんでした。断水もあったので水道水もあげられませんでした。そのときは仕方なく、あまり良いとは聞きませんがミネラルウォーターをあげました」
- 「台風で3日間 断水と停電しました。人間よりも猫の熱中症やストレスがものすごく心配でした。給水器に氷を浮かべてみたりして。ただ、何もかも電気に頼っていて給水器も自動給餌器も使えなくて、そのあと、電池や電気がなくても使えるものに換えました。親戚には、停電していない家もあったので、『お風呂とか入りにくれば?』と言っていただいたけど、やっぱり猫を連れて行く訳にいかず、心配で行けませんでした」
避難できる場所がなかった
- 「避難勧告が出たが、市内はどこもペット禁止で避難できなかった」
- 「結婚前の実家住まいのときです。当時はまだペット連れで避難できる避難所もあまりなく、また多頭飼いしていたことから複数連れての移動は困難と判断し、家族で家で過ごしました」
- 「連れて避難できなかった」
- 「避難所で拒絶された」
②災害を経験したとき、「愛猫のためにこんな対策をしておけばよかった」と、あとで後悔したことは?
- 「キャリーケースを隠れ場所にするように、慣れさせていれば良かったと思いました。今は常時キャリーケースを出して逃げ込めるようにしています」
- 「タンスとかが動かないように固定してたら良かった」
- 「お風呂場のドアは閉めておくこと。安心して過ごせる場所を日頃から用意しておくこと」
- 「避難した実家に事前に一緒に遊びに行ったりして、場所に慣れさせておけば良かったと思いました」
- 「緊急避難場所の確保。猫を実家や知人宅に預けるのも、ペットホテルを利用するのも、2~3日なら頼めるが、長期は本当に難しい」
- 「家ではフリーでケージがありません。いざというときのためにケージを用意し慣らしておけば良かったです」
- 「ご飯やお水はもちろん、トイレ用品などのストックも必ず必要だなと思いました」
- 「車で寝ていたりしたので、猫も車で過ごせるように準備しておくべきだなと。大きめのキャリーや携帯用トイレなど」
- 「ご飯とかシートなどを、ひとまとめにしたカバンを用意したほうが良いと思った」
- 「ベッドの隙間に入り込んでしまい救出が困難になった。隙間を塞いでおけばよかった」
- 「普段からケージに入るように習慣づけておくべきだった。非常食の準備」
- 「ハーネスの練習」
- 「災害時の避難所で猫を受け入れてくれる自治体に住むべきでした」
- 「パニックで逃げたりした際、猫の首輪に連絡先の札を用意しておけば良かったと考えました」
【新型コロナウイルス第2回犬猫調査】withコロナで猫飼いさんが必要だと感じている備えとは?
- 「ペットと一緒に避難できる場所の地図」
- 「ペットフードや、お世話グッズは災害時に支給されるのか」
- 「コロナ禍なのでできるだけ自宅にいたいが、もしそうなった場合、避難所で必要とされる対応を事前に知っておきたい」
- 「ペットと一緒に避難できる場所の拡大と、コロナ禍での間隔をあけての避難所ができるのかどうか」
また、withコロナが「愛猫との暮らし」を見直すきっかけとなったと回答した人もおり、次のような声も寄せられています。
- 「食事、トイレ砂、ペットシーツの備蓄、猫の健康手帳をわかるように置いている」
- 「感染時に何軒かの知り合いにお互いの愛猫の世話をお願いできるようにしている」
- 「夫婦間の話だけではありますが、どちらかかかったら、すぐ市や国が用意した隔離施設に移る事と、2人共かかった場合、預かりをしていただける動物病院に預ける」
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、今後も「withコロナ時代の愛猫との安心できる暮らし」と「最新の防災対策」について情報発信をしていきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/【いぬ・ねこのきもちWeb】第2回犬猫コロナ禍アンケート(アンケート実施期間:2020年7月10日~7月16日/回答方法:WEB、いぬ・ねこのきもちアプリ/総回答数:2,033名)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/雨宮カイ
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