無防備な姿でくつろぐ愛猫の姿は、見ていると癒されますよね。Instagramユーザー
@sakura_baron_mintさんの愛猫・ミントちゃん(♂・2才)。お家に来て間もない頃のリラックスした姿が、かわいすぎたんです!
見事なヘソ天
2018年6月に飼い主さんのお家にやってきたミントちゃん。2018年7月14日の投稿では、見事な「ヘソ天」を披露し、完全なるリラックスモードです。ちょっと半目なところも、またかわいいですよね(笑)
起きた!
すると、急に我に返ったかのようにぱっ!と目を開けました。
まだ寝ぼけてる?
でもまだちょっと寝ぼけているのかな? ミントちゃんは辺りをきょろきょろしたり、のびーーーっと大きく伸びをしたり! 無防備な姿でくつろぐミントちゃんの姿がかわいすぎて、キュンとしてしまうのでした。
現在2才のミントちゃんは、すっかり大人のニャンコに♪ じつはミントちゃんは、飼い主さんに奇跡的に保護されたという過去があるのだそうです。
ミントちゃんとの出会い
ある日の朝の通勤ラッシュの時間帯。飼い主さんはその日、たまたま実家から職場へ向かっていたため、いつもと違う通勤路を走行していたのですが、そこで驚きの光景を目にしたといいます。
飼い主さん:
「職場の手前には、大きなT字の交差点があります。ちょうどそこの信号が赤だったので、遠くから減速しながら走っていました。信号が青に変わり、また少しずつ速度を上げて進んでいたのです。
すると、少し先の中央線の上に、何か『黒い塊』があることに気がついて。ゴミかな……と思いながら真横を通ると、それはなんと小さく丸くうずくまった子猫でした」
車に轢かれていてもおかしくない危険な状況で、ひとり彷徨っていたミントちゃん。抱きかかえようとすると怯えた目で見つめ、「シャーッ」と威嚇したそう。手を噛まれながらも、飼い主さんは「なんとか救い出さなければ」と、絶対に手を離さない覚悟で強く抱き上げたといいます。
偶然なのか必然だったのかーー飼い主さんの目に留まって、ミントちゃんは無事に救い出されたのでした。
保護してからも、不安な日々が…
ミントちゃんを動物病院に連れ行き状態を診てもらうと、そのときはとくに問題がなかったそう。しかし、保護して5日目に異変が見られます。下痢をしたり嘔吐をしたり、具合が悪そうなのです。
動物病院で注射と点滴をしてもらい、飲み薬を処方してもらうも飲み食いができずに、ぐったりな様子だったそう。しばらくは強制的にゴハンを食べさせて、通院の日々を送っていたのだとか。
そうした不安な日々を過ごしていた飼い主さんでしたが、1週間ほど経つと元気に遊ぶミントちゃんの姿に、ようやくほっと一安心。ゴハンを食べなかったのが嘘のように、モリモリ食べて元気に回復したのでした。
先住猫たちとミントちゃんの気になる関係
(写真奥から)先住猫のサクラちゃん、バロンちゃん
@sakura_baron_mint
じつは、飼い主さんの家には当時生後8カ月の猫が2匹いました。バロンちゃん(♂)とサクラちゃん(♂)です。保護して2週間くらいは、ミントちゃんをケージの中で過ごさせていたけれど、どうしてもお互いのことが気になってしまうニャンコたち。ケージ越しで「シャーッ」「ウーッ」と威嚇!
ケージから出してみると、積極的な性格のミントちゃんは2匹に近づいていき、遊びたい様子を見せたのだとか。
(写真左から)サクラちゃん、ミントちゃん
@sakura_baron_mint
たとえ猫パンチされても、ミントちゃんはまったくめげません。そんなミントちゃんの積極性もあってか、サクラちゃんとはすぐに打ち解けたそうです。
バロンちゃんが見せた切なそうな姿
一方のバロンちゃんとは、まだ距離感がある感じ。サクラちゃんとミントちゃんが一緒に遊んだり、じゃれ合ったり、2匹で寝たり……そんな姿を見てやきもちを焼いていたのかもしれないと、飼い主さんは感じたそうです。
飼い主さん:
「3匹で一緒に遊びたいけどうまく遊べないし、ミントもサクラにばかりに行くし。バロンがひとりで寂しそうに見えるときがあって、切なくなってしまった時期がありました」
バロンちゃん、ミントちゃんに急接近!
(写真左から)ミントちゃん、バロンちゃん
@sakura_baron_mint
そんな心配をしていたけれど、しばらくすると、バロンちゃんとミントちゃんが急接近! 一緒に遊んだり、くっついて寝たり。そんな光景を見られることが増えてきたそうです。
(写真奥から)ミントちゃん、バロンちゃん、サクラちゃん
@sakura_baron_mint
飼い主さん:
「3匹で一緒に何かをしている姿を見ると嬉しくなりますね。3匹が仲良く騒がしく走り回っている姿を見ると、笑顔になります。3匹が一緒にくっついて眠っている姿を見た日は、かわいくて嬉しくて、悶絶してしまいました」
もしもあの日、あの道を通っていなければ…
飼い主さんは今でも、あの日の出来事を思い返すことがあるといいます。
飼い主さん:
「あの日、あの道を通っていなかったら。時間が少し違っていたら。私がミントに気づいていなかったら。そう考えると、本当に助けられてよかったって、涙が出てきます」
(写真奥から)バロンちゃん、ミントちゃん、サクラちゃん
@sakura_baron_mint
もしかしたら、助かっていなかったかもしれない命。飼い主さんに見つけてもらい、本当の兄弟のような存在にも出会えて、ミントちゃんは今、幸せに暮らしています。
もしあの日、あの道を通っていなければ……そんな奇跡のような偶然も、きっとあるのです。
参照/Instagram(
@sakura_baron_mint)
取材・文・構成/雨宮カイ