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猫狂いの日常。考えれば考えるほど、猫が恋しくなるお話【連載】渋ネコししまるさん #96

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最近は早朝に起きています。
朝陽の次に迎えてくれるのは、ししまるです。

あくび直後のししまる

一日の始まりはししまるのスリスリから。最高の朝です。ししまるは私を見ると『とりあえず…』と、ごはんをおねだりしてきます。朝ごはんまでにはまだ3時間もあると言うのに、私のすねに必死に後頭部をすりつける様子は、切なくもかわいいものです。

「まだご飯じゃないんだ…チェッ」

日中の私は、ネタを探すためししまるとふれあいます。なでたり、ひもを垂らしたり、膝に乗せたりはもちろん、ししまるのあくびにわざとつられてみたりもします。
その時間の大半は、ただただ癒やされるだけの、最高の昼休みです。

ししまるは紐に夢中、私はししまるに夢中。

夜になると、酸化したワインでも飲んだような渋い顔でリラックスするししまるの隣に座り、私は本を読みます。ときどきししまるは、めくるページにちょいちょいとちょっかいを出してきます。爪とページがこすれる音も、我が家の大切な生活音の一つです。

と、まあこんな感じで、私の日常はししまるのことばかりを考えて過ごしています。

ちょんっ

『ししまるを考えること』は、平たく言えば『猫について考えること』です。”ししまる→猫→cat”と言葉をずらしながら日常を過ごしていると、猫が寄ってくるような気さえしてきます。
例えば、本。夏目漱石の「吾輩は猫である」を一気読みした後、内田百聞の「ノラや」を手にしてしまったり。「あのね、この本…」という文章も「あの、ねこの本…」などと、頭の中で読点をずらしてしまうこともあります。
散歩中は、気がつくと猫カフェの看板を眺めていたり、自販機で水を買って空を見上げると、その上に座る猫と目が合ったりします。
お昼時には、「これ以上頭の中が猫だらけになったら、猫がこぼれてしまう」なんて思いながら寿司屋でこぼれウニを食べたりもします。

「ワシをおいて、一人で寿司食ってるだと!こんニャロ!」

こんな猫馬鹿な私は、猫を想えば想うほどししまるに会いたくなり、足早に家を目指します。玄関をドカドカと駆け上がり、手洗いにやきもきしてから、ししまるをなで回しました。
「会いたかったよ、ししまる」
渋い顔でどっしりかまえるししまるとは対照的に、ぐねぐねとししまるにまとわりつく私。
私の方がまるで猫みたいだと思う、日常なのでした。

Taco(たこ)プロフィール

東京在住の漫画家・イラストレーター・キャラクタデザイナー。
「ちいさな猫を召喚できたなら」「3匹のちいさな猫を召喚できたなら」「ぷっちねこ。」(徳間書店)など、好評発売中。「ちいさな猫を召喚できたなら」は重版後、中国版・韓国版・インドネシア版も発売。
現在、Web上では不定期に新作漫画を更新中。詳しくは以下のSNSへ。
・Instagram
 Tacoのインスタ: @tacos_cat
 ししまるのインスタ: @emonemon
・Twitter@taco_emonemon

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