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猫が排泄物に「砂をかける」理由はさまざま! 砂かけをしないタイプの猫には傾向も

猫がトイレでオシッコやウンチをしたときに、猫砂をかけるようなしぐさをすることがあるでしょう。

これにはどのような理由が考えられるのか、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

猫が排泄物に砂をかける理由

トイレ中のマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——猫が排泄物に砂をかけるしぐさをするのには、どのような理由がありますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫の排泄物には、それぞれの猫の特徴を示す『特有の匂い』が含まれています。排泄物に砂をかけるしぐさは、そういった自分自身の特徴のある匂いを覆い隠そうとする、本能的な行動のひとつと考えられています。


なお、隠そうとするそもそもの動機としては…

  • 自分よりも強く力がある猫や敵になる動物などから、自分の存在を隠そうとするため
  • 狩りの際に、獲物に自分の存在を気付かれないようにするため
など、さまざまな説があるようです」

排泄物に砂をかけない猫の特徴とは?

猫砂を見つめるラガマフィン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——排泄物に砂をかけない猫もいるのでしょうか?
獣医師:
「砂をかけないこともあります。元々、猫はマーキングなど自分自身の存在を積極的にアピールしようとしているタイミングでは、排泄したものを埋めたり隠したりなどはせず、目立つ場所にそのまま残したりもします。

そういった点から、縄張りのアピールをする気持ちが強い猫だと、通常の排泄の際にもあまり埋めない傾向があるとも考えられています。

ただ、実際に『縄張り意識が強いから埋めない』とは言い切れない状況もあるようです」
見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——ほかの理由も考えられるということでしょうか?
獣医師:
「そうですね。たとえば、とてものんびりした気質の猫や、高齢の猫などでは、埋めたり埋めなかったりとその時々で行動が変化したり、埋めずにそのままトイレから出てきてしまうようになる場合もあります。

また、猫自身は砂をかけて埋めているつもりでも、砂をかくしぐさがあまり上手でなく、周囲の壁や砂のないところをかいてしまって、結果的にうまく埋められないままになってしまう場合もあります。

さらに、多頭飼育の環境に新しく迎えられた仔猫が、先住の猫たちに排泄後の砂かけまで手厚くお世話をしてもらいながら育った結果、砂をかける習慣が身に着かずに埋めないコになった、という飼い主さんの経験談を伺ったこともあります」
——さまざまな理由が考えられるのですね。

猫が排泄物に砂をかけるしぐさをしていたら、邪魔をしないようにしよう!

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——猫が排泄物に砂をかけるしぐさをしているとき、飼い主さんが注意したいことはありますか?
獣医師:
「猫にとっては、砂かけも排泄の際の大切な行動のひとつです。砂かけのしぐさをしている際には、むしろそっとその場を離れるなど、愛猫の邪魔をしないように配慮してあげましょう。

また、上記でもお伝えした通り、もともと砂かけが上手でない猫や、埋めずにトイレから出てきてしまうコもいます。

いずれにしても、それはそのコの個性として受け入れ、引き続きあたたかく見守ってあげてください」

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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