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症状が表れにくい猫の慢性腎臓病 予防とかかった場合のホームケア

猫にとって、気をつけたい病気である腎不全。今回は腎不全という病気についての基本的な知識と、かかってしまった場合のホームケアについて飼い主さんの疑問を例に挙げ、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお話をうかがいました。

猫の腎不全とは?

猫の塔の上の猫
kaorinne/gettyimages
腎不全とは、腎臓の機能が低下して機能不全に陥る病気です。
尿道閉塞や中毒などで起こる急性腎不全と、加齢によって腎機能が徐々に低下していく慢性腎臓病に分けられ、猫が7才を超えたころから、慢性腎臓病にかかるリスクが高くなります。

慢性腎臓病の怖さは、かなり進行するまで症状が出にくい点です。腎機能低下の初期段階では検査結果に異常が現れることもありません。
症状としては多飲多尿、食欲不振、体重減少、口臭、吐き戻しなどが挙げられます。

猫の腎機能低下に気付くためにはどうしたらいいの?

眠っている2匹の子猫
Beton studio/gettyimages
猫の腎機能低下に気付くためには、尿量の変化や食欲、体重を日頃から記録しておくことが大切です。とくに気になることがなくても、7才以上の猫は年に2回の尿検査・血液検査を受けるとよいでしょう。

現在、残念ながら高齢猫の腎機能低下を予防する方法はありません。
そのためもし愛猫が慢性腎臓病と診断されたら、生活面で症状が緩和していくようにサポートしてあげましょう。
なお、食事は腎機能低下のステージよって適切な内容が変わってきます。定期チェックを行い、シニア食が適しているのか、腎臓病療法食に切り替えた方がよいのか随時相談していくとよいでしょう。
また薄い尿が沢山出るため、水場を増やすなど、脱水しないように水分摂取量を増やす工夫をすることも大切です。

通院はストレスにならないの?

くつろいでいる猫
rai/gettyimages
猫によっては、通院がストレスになることもあります。しかし、動物病院で点滴を受けている間は、できるだけ通院したほうがよいでしょう。
点滴は、慢性腎臓病や腎不全によって起こる脱水症状と尿毒症を緩和させるために必要不可欠です。脱水症状が起きてしまうと、体重の極端な現象や、皮膚の弾力性の低下、口の乾燥などの症状が現れてしまいます。

また、とくに腎機能の低下によって尿毒症の症状が見られた場合は、頻繁な点滴をすすめられることも。症状が落ち着いてくれば点滴の回数を減らすことができ、動物病院によっては、自宅治療を選択することもできます。

処方食にほかのフードを混ぜても大丈夫?

おもちゃを狙う猫
scaliger/gettyimages
慢性腎臓病になってしまった場合、腎臓に負担をかけにくい食事にする必要があります。具体的には、タンパク質やリンを制限している腎臓病用のフードに変更するのが一般的です。
一方、多くのキャットフードにはタンパク質が多く含まれており、腎臓病用のフードと混ぜてしまうと、その効果が発揮されなくなってしまいます。
腎臓病用フードはさまざまなメーカーから出ているので、愛猫が食べてくれない場合は、ほかのメーカーのものをいろいろ試してみるとよいでしょう。
慢性腎臓病は、気をつけていても多くの猫がかかるリスクのある病気です。慢性腎臓病になると治療も長く続いていくので、根気よく向き合っていくことが必要。どのような治療が愛猫にとって負担が少ないか、獣医師ともよく相談してくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生先生)
取材・文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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