誰もが愛猫には少しでも長生きしてもらいたいと考えますよね。今回は、猫の寿命についてや、長生きするためのポイントを解説します。愛猫が少しでも長く生きられるよう、日頃の生活環境の見直しからはじめてみませんか?
外に出る猫と室内飼い猫に寿命の違いはあるの?
家の外に出る猫の平均寿命は13.57才、家の外に出ない猫の平均寿命は16.13才といわれています(※)。
これは、外に出ることのない完全室内飼いの場合、野良猫とのケンカなど、ケガや事故のリスクが少ないことが関係すると考えられるでしょう。
また、外に出る猫に比べると、「猫免疫不全ウイルス感染症」や「猫白血病ウイルス感染症」などの病気になってしまう可能性が少ないことも影響していると考えられます。
※一般社団法人ペットフード協会「令和2年全国犬猫飼育実態調査」より
オスよりもメスのほうが長生き?!
2017年アニコム損害保険株式会社の調べによると、オス猫の平均寿命は13.7才なのに対し、メス猫の平均寿命は14.8才ということがわかりました。メス猫のほうが長生きする傾向にあるようですが、明確な理由はまだわかっていません。
愛猫の寿命を延ばすためにできること
毎日健康チェックをする
おしっこの回数や量・色、便秘や下痢はしていないかを確認しましょう。また、食欲や飲水量のチェックも大切です。ほかにも、皮膚や被毛の状態に異変はないかなども確認し、いつもと違うと感じたら動物病院を受診しましょう。
動物病院で健康診断を受ける
猫になんらかの症状が出たときには病気が進行していることがあります。毎日の健康チェックに加えて、症状がなくても定期的に動物病院で健康診断をしましょう。
食事や水、運動に気をつける
猫の健康を守るためには、適切な食事と水、適度な運動がかかせません。これらのバランスが崩れてしまうと肥満や病気につながるおそれがあります。とくに避妊や去勢手術後は、基礎代謝エネルギー量や運動量が減少することで消費エネルギーが減ってしまい、太りやすくなるので注意しましょう。
ストレスを与えない
猫本来の行動ができないことは猫のストレスにつながります。「狩り」の本能を満たすことができる遊びを取り入れたり、猫が好きな高所や上下運動ができる猫タワーを設置したりするなど、猫にとって快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。
禁煙を心がける
煙は高いところへたまるため、高いところを好む猫は、たばこの煙を多く吸い込んでいる可能性があります。受動喫煙だけでなく、たばこの誤食や、床や壁についたタールをなめて体内に有害物質をため込む危険もあるため、なるべく禁煙を心がけたほうがいいでしょう。
歯のケアをする
歯にトラブルがあると、食事が満足にとれず、体力や抵抗力が落ちてしまうおそれがあります。とくにシニア猫になると、歯周病や歯肉炎などの口腔内トラブルが増加する傾向にあるため注意しましょう。
1日1回の歯磨きが望ましいですが、難しい場合は数日かけて全体を磨けるようにするといいでしょう。
愛猫に少しでも長生きしてもらうためには、日頃から愛猫の様子をよく観察することが大切です。お互いにストレスフリーな生活を心がけましょう。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫の平均寿命と人間換算早見表 世界記録や長生きのコツも』(監修:聖母坂どうぶつ病院副院長 田草川佳実先生)
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。