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【獣医師監修】猫の寿命はどのくらい?平均寿命と人間換算年齢、長生きのコツを解説

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猫の平均寿命をご存知ですか? 人と同様、飼い猫の寿命は年々延びているといわれます。ここでは、猫の年齢を人の年齢に換算した「早見表」を用いて分かりやすく解説。猫種や性別、完全室内飼いかどうかなど飼い方による違いや、ギネス記録、飼い主さんが長生きのためにできることなどを獣医師が解説します。

この記事の監修

田草川 佳実 先生

 獣医師
 聖母坂どうぶつ病院副院長

 北里大学獣医畜産学部(現 獣医学部)獣医学科卒業

●資格:獣医師/認定こいぬこねこ教育アドバイザー(JAHA認定)/General Practitioner Certificate IN Small Animal Surgery(小動物外科学)

●所属:日本獣医動物行動研究会日本獣医がん学会日本獣医腎泌尿器学会

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猫の平均寿命は何才?人の年齢に換算すると…

愛猫にはできるだけ健康で長生きして欲しい。飼い主さんなら誰でも抱いている願いですよね。ここでは、ペットフード協会が発表したデータをもとに、猫の平均寿命と、人に換算した場合の年齢を解説します。

【人の年齢で換算した猫の年齢早見表】

1カ月5~6カ月6才40歳
3カ月2~3歳7才44歳
3カ月2~3歳7才44歳
6カ月14歳10才56歳
1才18歳13才68歳
2才24歳15才76歳
3才28歳18才88歳
4才32歳20才96歳
5才36歳長寿38才170歳

人間換算年齢=24+(年齢-2)×4
※猫の年齢が2才以上の場合

日本における人の平均寿命は、女性87.32歳、男性81.25歳(2018年発表)です。一方で人に比べ成長スピードが速い猫は、平均寿命が約15才といわれています。ただし、これは若い年齢で亡くなった猫の事例も含まれるため、低めに設定された数字であり、医療やフードなどの生活環境が進歩した現代では、猫の平均寿命は今後さらに延びることが予想されます。

猫のギネス最高齢は38才と3日! 人で換算するとなんと約170才

猫の世界最長寿記録として、2015年にギネスに登録されている猫がいます。記録時の年齢は、なんと38才と3日!(1967年8月3日~2005年8月6日)人に換算すると約170才! この世界最長寿猫は、Cream puff(クリーム・パフ)という名前のメス猫で、アメリカで暮らしていました。
一方、最高齢の人物としてギネスに登録されているのは、フランスの女性で年齢は122歳。人と比較しても、クリーム・パフが生きた年齢は驚異的と言えるでしょう。

猫の平均寿命を犬など他の動物と比べると?

それでは、犬や他の動物と比べて、猫の寿命は長いのでしょうか? 短いのでしょうか? 一般的に家庭で飼われることが多い動物の平均寿命は次のようになります。

動物平均寿命
猫(飼い猫)約10~15年
犬(飼い犬)約12~15年
うさぎ約8~10年
ハムスター約2~3年

個体差や飼育環境にもよりますが、うさぎやハムスターなどの動物に比べると、猫や犬の平均寿命は長めなことが分かりますね。

【ケース別】どんな猫が長生き?

猫の寿命は、猫種や性別、飼い方によっても違いがあるのでしょうか。

外に出る猫よりも完全室内飼いの猫のほうが長生き

家の外に出る猫平均:13.63才
家の外に出ない猫平均:15.97才
※2018年ペットフード協会調べ

猫を飼育する環境は、猫の寿命に深く関係しています。完全室内飼いの猫は、外に出る猫に比べてケガや事故のリスクが少なく、猫免疫不全ウイルス感染症や猫白血病ウイルス感染症などの病気にかかる危険性が少ないためといわれています。

オスとメスではどっちが長生き?

オス:13.7才
メス:14.8才
※2017年アニコム損害保険株式会社調べの平均寿命

オスとメスでは、なりやすい病気に違いがあるとも言われていますが、明確な理由はまだ明らかになっていません。
とはいえ、データとして「メスのほうが長生きである」と言えます。

猫の種類で寿命は変わる?

順位品種平均寿命(才)
日本猫14.3
1混血種14.3
ペルシャ(チンチラ)13.9
アメリカン・ショートヘア13.5
4ラグドール13.5
スコティッシュ・フォールド13.4
ロシアンブルー13.1
ノルウェージャン・フォレスト・キャット12.6
メイン・クーン12.5
10マンチカン11.2

※アニコムの契約頭数上位10品種の猫について、品種別の平均寿命を比較。2017年度にアニコム損害保険株式会社が発表したデータ。

図のように、一般的には純血種よりも混血種のほうが長生きするといわれています。その理由として、混血種にはさまざまな血が混ざっているため、免疫力が高いという説があります。その一方で、純血種は血統を守るため血が濃くなり、免疫力が低くなるとの説が。ただし、混血種も純血種も個体差があるため、一概に寿命差があるとは言い切れません。その猫がもともと持っている体質や、飼育環境によっても寿命は違ってくるでしょう。

猫の長生きのためにできること

猫の長生きのために、飼い主さんはどんなことができるのでしょうか。ここでは、猫の健康チェックや食生活の注意、さらにはストレスの軽減方法など、飼い主さんができる心がけを獣医師が解説します。

毎日の健康チェックを欠かさない

猫の健康を守るために欠かせないのが、毎日の健康チェックです。以下の項目については、日々よく観察するようにしたいですね。

  • おしっこの量や色はおかしくないか

  • おしっこの回数は通常どおりか

  • 便秘または下痢をしていないか

  • 食欲はあるか

  • 水を飲む量は変わっていないか

  • 皮膚や被毛の状態は?
  • 少しでもいつもと違うと感じたら、自己判断せずすぐに獣医師に相談しましょう。

    食事や水、運動の量にも注意

    適切量の食事と水分、そして適度な運動は、猫の健康を守るうえで欠かせません。これらのバランスが崩れると、肥満や病気につながる恐れが。猫の肥満は、病気が原因の場合を除くと、食事の摂取エネルギーが消費エネルギーより多くなることで引き起こされます。与えるフードの量が多すぎたり、つい人の食べ物を与えてしまったりすると、肥満につながり健康を害します。

    また、避妊・去勢手術後は、基礎代謝エネルギー量や運動量の減少により、消費エネルギーが減り、太りやすくなる傾向があります。1日に必要なエネルギー量を把握し、栄養管理を心がけましょう。

    猫の長生きのためにやってはいけないNG行動とは?

    タバコの煙や誤食

    高いところを好む猫にとって、とくに注意したいのが飼い主さんの喫煙です。同じ部屋にいる猫は、当然飼い主さんが吸うタバコの煙を吸い込み、受動喫煙の状態になります。煙は高いところへたまるため、人以上に有害物質を多く吸い込んでいる危険があります。さらに煙による害だけではなく、タバコそのものの誤食や、床や壁についたタールをなめて体内に有害物質をため込む危険性も高まります。愛する猫の長生きのためも、飼い主さんにはなるべく禁煙を心がけて欲しいところです。

    猫にとってストレスフリーな生活を心がけよう

    運動量が不足すると、猫はストレスをためやすくなります。日ごろからおもちゃなどを使って充分に遊んであげましょう。また、猫は周りを眺められる高所や、上下運動ができる場所を好みます。猫タワーなどを設置するなどして、猫にとって快適に動き回れる環境作りをしたいですね。

    歯のケア

    猫が元気で長生きするためにも、健康な歯と歯ぐきを保ちたいものです。シニア猫になると、歯周病や歯肉炎といった口腔内トラブルが増加傾向に。歯にトラブルがあると、健康の源である食事が満足にとれず、体力や抵抗力が落ちてしまうことにもなりかねません。
    1日に1回歯磨きができればベストですが、難しければ一度に全ての歯を磨けなくても数日かけて全体を磨くようにするといいですね。朝は右上の歯、午後は右下など、時間をかけてもいいので、歯磨きを習慣づけられるといいでしょう。習慣づけがしやすい子猫期に慣れさせると、とくにいいですね。

    ねこのきもちWEB MAGAZINE「猫の歯磨きって難しそう…そんな飼い主さんに、コツを伝授!」

    日ごろの健康管理で愛猫と末永く一緒に

    ここまで、猫の平均寿命を解説してきましたが、個体差があるので、あくまでも目安です。飼い主さんの関わり方次第で、愛猫が長生きすることにも。何か異変があったときに気付けるよう、日ごろから愛猫の様子をよく観察しましょう。そしてお互いにストレスフリーな生活を心がけることも、長生きのポイントになります。

    監修/田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)

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