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おじいちゃん猫・おばあちゃん猫と暮らす 16才からの猫の行動と対応は

猫の平均寿命は延びてきていますが、16才以上になると平均寿命越えの長寿となり、いわゆるハイシニア期に突入します。今回はそんなハイシニア期に気をつけたいトラブルや病気について、獣医師の徳留史子先生にお話を伺いました。

トイレから排泄物がはみ出しがちになる

シニアと猫
Tunatura/gettyimages
16才ごろになると、オシッコやウンチがトイレの外にハミ出しがちになる猫も出てきます。原因は猫によってさまざまですが、主な要因としては排泄機能や認知機能の低下のほか、関節の痛みや筋力低下によって、排泄時にうまく座れないことが考えられます。
トイレの下に大きめのサイズのペットシートを敷くなど、トイレの外にオシッコやウンチがハミ出してもいいような環境にしておきましょう。また、入りやすいように入り口が低めのトイレにしてみるのもおすすめです。

認知症の症状が現れる

愛らしい子猫と男性の手
Sviatlana Barchan/gettyimages
猫も老化に伴って脳の働きが低下するため、16才以降になると認知症の症状が現れることも。主な症状としては、粗相する、ゴハンを食べてもすぐに欲しがる、徘徊する、夜鳴きするなどがあげられます。

発症してしまうと完治は難しいため、症状を緩和する治療を行うことに。なお認知症の症状の中には、病気でも現れるものもあるため、これらが見られたら獣医師に相談したほうがいいでしょう。
認知症を予防する為には、日ごろから刺激を与えて脳を活性化させることが大切です。もう遊ばないからと遊びに誘うのを諦めず、おもちゃを見せたり、窓の外を見せたりと、無理のない範囲で刺激を与えて。

病気が表面化する

ホワイトの猫
CAHKT/gettyimages
ハイシニア期になると、病気が表面化することがあります。
たとえばシニア猫期に発症しやすい糖尿病は、初期は元気で食欲旺盛なことが多く気づきにくく、ハイシニア期になって「飲水量が異常に増える」「オシッコの量が増える」「痩せる」などの症状が現れて気づくことも。
糖尿病は肥満とも関係があるといわれているため、予防のためには若いころから肥満にさせないように注意しましょう。また、早期発見と治療がカギとなるため、シニア期以降になりやすい慢性腎臓病と同様の症状である「多飲多尿」に気をつけましょう。
ハイシニア期の猫は見た目や行動にも老いがはっきりと現れ、1日の大半を眠って過ごすように。以前とは異なるトラブルや、健康へのより一層の配慮が必要になることもあります。少しでも長く元気に日々を過ごせるよう、サポートしてあげてくださいね。
お話を伺った先生/徳留史子先生(小動物診療所獣医師)
参考/「ねこのきもち」2022年2月号「読者が実際に体験した、年齢別に起こりやすいトラブルや病気がわかる! うちのコ、〇才事件簿」
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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