1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 雑学・豆知識
  4. 保護猫
  5. 遠慮がちだった元野良猫が、ついに飼い主に甘えた! 猫が「人に身を委ねる」ようになるきっかけを獣医師に聞いた

猫と暮らす

UP DATE

遠慮がちだった元野良猫が、ついに飼い主に甘えた! 猫が「人に身を委ねる」ようになるきっかけを獣医師に聞いた

遠慮がちだったコが…。
甘えるまめさん
@bou128
こちらは、Twitterユーザー@bou128さんの愛猫・まめさん(取材当時、推定3〜4才)。野良猫だったまめさんは、2022年11月に飼い主さんの家に迎えられました。この動画は、まめさんを保護して2カ月ほどが経過した頃に撮影したものだそうです。

まめさんは保護直後からずっと良いコだけれど、なにをするにも遠慮がちだったのだとか。それがこの日、まめさんは初めて飼い主さんの膝の上に乗って、甘える姿を見せてくれたのだそうです。

飼い主さんの膝の上にいるまめさんは幸せそうで、心を許している様子が伝わりますね!

まめさんの行動をどう思った?

くつろぐまめさん
@bou128
動画が撮影されたあの日、飼い主さんがソファに座っていたところに、まめさんがおもむろにソファに乗ってきたのだそう。まめさんはそのまま飼い主さんの膝の上に乗ってきて、そこでまったりし始めたといいます。
初めてまめさんが膝の上に乗ってくつろいでくれたときの心境を、飼い主さんはこのように振り返ります。
飼い主さん:
「保護直後からおとなしくて遠慮がちなコだったので、『遠慮する気持ちが少し薄れてきて甘えてくれたのかな』と、とても嬉しく思いました」

まめさんとの出会い

まめさん、ろんさん
(写真奥から)野良猫時代のまめさん、先住猫・ろんさん(本名:くろあん)。2021年11月、まめさんが家の前を通りすぎるところを、ろんさんに発見されたときの一枚。ろんさんに甘え声で話しかけられて、まめさんは困惑していたそう。
@bou128
飼い主さんによれば、まめさんは家の周りで暮らしていた野良猫だったとのこと。まめさんと初めて出会ったのは、2021年頃だったといいます。
飼い主さん:
「先住猫・ろんが窓から外を歩いているまめさんを発見し、話しかけるようになったんです。そこから、窓越しに少しずつ会話をするようになっていました」
まめさん、みたらしちゃん
(写真左から)野良猫時代のまめさん、チビちゃん(本名:みたらし)
@bou128
飼い主さん:
「そして2022年の夏に、まめさんが小さな子猫・チビを連れてきて、だんだんと我が家の中庭で過ごすようになったので、親子一緒に保護することを決めたんです」

親子のやりとりを見るなかで、まめさんの優しさを実感

ケージ越しに対面するまめさん、みたらしちゃん、ろんさん
保護したあと、ケージ越しに対面したときの3匹の様子。窓越しのコミュニケーションのおかげか、とても和やかな対面だったそう。
@bou128
まめさんとチビちゃんを無事に保護した飼い主さん。2匹はケージ越しに先住猫のろんさんと対面したそうですが、そのときも落ち着いていたといいます。

少しずつ“家猫”としての生活に慣れていっている、まめさんとチビちゃん。日常では親子の微笑ましいやりとりが見られるそうで、飼い主さんはその様子を見ていると「まめさんの優しさ」を感じるそうです。
飼い主さん:
「子猫のチビが無邪気で元気なコなので、よくじゃれついてきて。私が『いたたた!』と痛がる素振りを見せると、まめは近くまでやって来て私の顔を覗き込んだり、チビの頭をペシっと叩いたり、チビの頭を優しく押したりして、たしなめるようなことをしてくれるんです。

そんなまめの行動を見て、『なんていいコなんだろう』と驚きました」
まめさん、みたらしちゃん
@bou128
ほかにも、まめさんはチビちゃんが近くに来ると優しく毛づくろいしてあげたり、チビちゃんがしっぽにじゃれついてきても許してあげたり。ごはんをチビちゃんに譲るようなしぐさを見せたりすることもあるそうです。

そんなまめさんについて、飼い主さんは「とにかく優しさに満ちあふれているところが、彼女の一番の魅力かなと思います」と話します。

【獣医師解説】猫が人に身を委ねるようになるきっかけ

甘えるまめさん
@bou128
猫が人に身を委ねられるようになるのには、どのようなきっかけがあるのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
岡本先生:
「猫が人に心を許したり、人に身を委ねるようになるきっかけには、次のようなものがあるでしょう。
・相手が怖がることをしない(驚かしたり、急に近づいたり、無理に触ったりしない)と理解したとき
・相手が自分の好きなことをしてくれる(近づいたときになでてくれる、食事や排泄の世話をしてくれる、遊んでくれる)と理解したとき
保護猫が人に心を開くかどうかは、そのコが置かれていた環境やもともとの性格なども影響します。

家に迎えたら、まずは猫が警戒を強めたり威嚇しない距離を保つことが大事でしょう。ケージでの生活に慣れるまでは、ケージを大きめのタオル等で覆って目隠しをしてあげるとよいかと思います。

猫が強い警戒心を抱いているときにかまいすぎるとストレスになるので、注意が必要に。保護猫を家族に迎えたときにすぐに距離を縮めたい飼い主さんもいると思いますが、猫が警戒心を緩め、自分のほうから近づいてきてもらうのが理想です。猫が来てくれるまで、飼い主さんは構いすぎずに辛抱強く待ってあげましょう。」
まめさん、みたらしちゃん
@bou128
2月の上旬にまめさん親子の隔離期間が終了し、先住猫のろんさんと直接触れ合えるようになりました。少しずつ関係を築いていっている3匹の様子を、飼い主さんはそばで見守っています。

日に日に距離が縮まり、これから一緒に生活するのがさらに楽しくなりそうですね!
写真提供・取材協力/Twitter(@bou128さん)
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/柴田おまめ
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る