猫と暮らす
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遠慮がちだった元野良猫が、ついに飼い主に甘えた! 猫が「人に身を委ねる」ようになるきっかけを獣医師に聞いた
まめさんは保護直後からずっと良いコだけれど、なにをするにも遠慮がちだったのだとか。それがこの日、まめさんは初めて飼い主さんの膝の上に乗って、甘える姿を見せてくれたのだそうです。
飼い主さんの膝の上にいるまめさんは幸せそうで、心を許している様子が伝わりますね!
まめさんの行動をどう思った?
「保護直後からおとなしくて遠慮がちなコだったので、『遠慮する気持ちが少し薄れてきて甘えてくれたのかな』と、とても嬉しく思いました」
まめさんとの出会い
「先住猫・ろんが窓から外を歩いているまめさんを発見し、話しかけるようになったんです。そこから、窓越しに少しずつ会話をするようになっていました」
「そして2022年の夏に、まめさんが小さな子猫・チビを連れてきて、だんだんと我が家の中庭で過ごすようになったので、親子一緒に保護することを決めたんです」
親子のやりとりを見るなかで、まめさんの優しさを実感
少しずつ“家猫”としての生活に慣れていっている、まめさんとチビちゃん。日常では親子の微笑ましいやりとりが見られるそうで、飼い主さんはその様子を見ていると「まめさんの優しさ」を感じるそうです。
「子猫のチビが無邪気で元気なコなので、よくじゃれついてきて。私が『いたたた!』と痛がる素振りを見せると、まめは近くまでやって来て私の顔を覗き込んだり、チビの頭をペシっと叩いたり、チビの頭を優しく押したりして、たしなめるようなことをしてくれるんです。
そんなまめの行動を見て、『なんていいコなんだろう』と驚きました」
そんなまめさんについて、飼い主さんは「とにかく優しさに満ちあふれているところが、彼女の一番の魅力かなと思います」と話します。
【獣医師解説】猫が人に身を委ねるようになるきっかけ
「猫が人に心を許したり、人に身を委ねるようになるきっかけには、次のようなものがあるでしょう。
・相手が自分の好きなことをしてくれる(近づいたときになでてくれる、食事や排泄の世話をしてくれる、遊んでくれる)と理解したとき
家に迎えたら、まずは猫が警戒を強めたり威嚇しない距離を保つことが大事でしょう。ケージでの生活に慣れるまでは、ケージを大きめのタオル等で覆って目隠しをしてあげるとよいかと思います。
猫が強い警戒心を抱いているときにかまいすぎるとストレスになるので、注意が必要に。保護猫を家族に迎えたときにすぐに距離を縮めたい飼い主さんもいると思いますが、猫が警戒心を緩め、自分のほうから近づいてきてもらうのが理想です。猫が来てくれるまで、飼い主さんは構いすぎずに辛抱強く待ってあげましょう。」
日に日に距離が縮まり、これから一緒に生活するのがさらに楽しくなりそうですね!
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/柴田おまめ
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