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「ダンボール」をめぐって仁義なき戦いを繰り広げる猫たち 行動からわかる心理を獣医師に聞いた

大好きなダンボールを奪い合い!
ダンボールをめぐって一触即発のまめちゃんとふうたくん
@yopich_
X(旧Twitter)ユーザー@yopich_さん「今日もやってる」と投稿したこちらの動画では、まめちゃん(写真右/撮影時7才)、ふうたくん(写真左/撮影時6才)のダンボールをめぐる仁義なき戦いが繰り広げられていました。

まめちゃんはダンボールが好きで、一方のふうたくんはそこまでダンボールに興味がないのだそう。ただ、入って遊んでいるまめちゃんを羨ましく思ったのか、「僕もダンボールに入りたい!」というかのように戦いを挑みます。
キレイな右ストレートを決めるふうたくん
「おりゃー!」
@yopich_
ふうたくんの華麗な右ストレートが決まったかと思いきや…
まめちゃんもカウンターで応戦!
「これは私のだにゃー!」
@yopich_
まめちゃんも見事なクロスカウンターで応戦! ダンボールをめぐる戦いはまだまだ続きそうです(笑)

2匹にとっては恒例行事

廊下でまったりするまめちゃんとふうたくん
@yopich_
飼い主さんに話を聞くと、こういったケンカは恒例行事になっているようで「まーたやってる…。我が家ではあるあるの光景」だといいます。

そんなふたりの様子に、X(旧Twitter)さんからは「猫ってみんなダンボールが好きなんですね」「ふたりとも仲良くしておくれ(泣)」「本人たちは必死なんでしょうが、可愛くてずっと見てられますね♡」などのコメントが寄せられました。

さらには、海外の方からもたくさんのコメントが届いたといい、飼い主さんは「言葉が通じなくてもニャンコの行動で繋がれた気がして嬉しかったですね」と話しています。

表情が豊かな2匹

なでてもらうまめちゃん
「たまらんっ!」
@yopich_
まめちゃんとふうたくんと暮らすまで、「猫がこんなにも表情豊かだとは知りませんでした」と話す飼い主さん。

「猫=ツンツンとした性格」をイメージしていたそうですが、まめちゃんとふうたくんは飼い主さんが寝転がればお腹に乗ってフミフミしてきたり、なでてほしいときは「ニャーッ」と呼んで催促したりと甘えん坊で、とても可愛らしいと話します。
くつろぐふうたくん
@yopich_
そんなまめちゃんとふうたくんについて、思わず笑ってしまう瞬間や癒された瞬間があるといいます。
飼い主さん:
「普段は付かず離れずの距離感の2匹ですが、イタズラするときは示し合わせたかのように一緒です(笑) 2匹が窓辺で揃って気持ちよさそうに日向ぼっこをしている姿は、何回見ても癒されますね」
絶妙な距離感でいつも楽しそうに過ごしている、まめちゃんとふうたくん。今日も大好きなダンボールをめぐって、仲良くじゃれ合っているかも…?

【獣医師解説】ダンボールをめぐってケンカする猫の心理

付かず離れずの距離感のまめちゃんとふうたくん
@yopich_
まめちゃん、ふうたくんは、ダンボールをめぐる仁義なき戦いを繰り広げていました。この光景から、どのようなことが読み取れるのでしょうか。

ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に聞きました。
山口先生:
「今回のまめちゃん、ふうたくんの様子を見ると、ダンボールという“縄張り”をめぐってのケンカでしょうか。お互いの耳の形を見ると、戦いの体勢であることがうかがえます。

そしてまめちゃん、ふうたくんは普段は仲良しとのことなので、遊びの一環なのかもしれません。猫は遊びながら威嚇やパンチなどの攻撃行動を取ることがあります。

攻撃しつつも爪が出ていない、本気の攻撃をしていないのであれば、遊びの要素がうかがえます。仲良しの猫同士で見られることが多い光景だといえるでしょう」

豆知識:猫たちが本気の「物や場所の取り合い」をしている場合は注意して見てあげて!

山口先生:
「一般的に、猫は縄張りを持つ動物です。それを維持するための『縄張り性攻撃行動』という攻撃パターンを持ちます。

多頭飼育の場合は単頭飼育と比較すると、同居猫に対してその行動が出やすいといえます。仲良しの猫であってもすべてを共有することは少なく、お互い適度な距離を持ちつつ暮らすことが多いです。

相性が悪い猫同士は、とくに縄張りを主張する傾向があるといえます。未去勢のオス猫は、去勢オスやメスに比べて縄張り意識が強い傾向があり、それに伴って攻撃行動が出やすいといえるでしょう。

前述のとおり、仲良しの猫同士では遊びの延長でケンカをすることがありますが、注意しなければならないのはいつものケンカであっても、どちらかがいつもよりもストレスを感じているケースです。そのケンカがエスカレートして、その後の猫の関係性を変えてしまう可能性もあります。

そのような心当たりがある場合には、ケンカにつながらないよう配慮してあげるとよいでしょう。また、普段から愛猫たちがケンカしているときは目を離さず、エスカレートしそうであればすぐにお互いを引き離したり、おやつなどで気を引けるように準備はしておいてもよいかもしれませんね」
写真提供・取材協力/(@yopich_さん)/X(旧Twitter)
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/雨宮カイ
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