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ウンチは猫の健康のバロメーター チェック方法やウンチでわかる病気とは?

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不調を感じても訴えることがない猫の体調の変化には気付きにくいもの。しかし、猫の体から排泄されるウンチの状態が、健康状態を教えてくれることもあります。ウンチのチェック方法や、ウンチの異変でわかる病気についても知っておきましょう。

「健康なウンチ」が出ているかをチェック!

毎日、「健康なウンチ」が出ているかをチェックしましょう。猫の体質やフードの種類によってウンチにも個体差がありますが、「健康なウンチ」の目安は以下の通りです。
・量:人の人差し指1~2本くらい
・回数:毎日、1~2回あるのが理想
・硬さ:適度に水分を含み、表面にツヤがある
・色:食べているフードの色に近い色
・ニオイ:ウンチのニオイの臭さならOK
・混入物:多少、毛が混じっている程度でほかには入っていないのが普通
・様子・ポーズ:1回の排泄につき30秒くらいまで

猫のウンチの量・回数が少ない場合は便秘を疑って

ウンチの量や回数は、猫の体質や食べているフードの種類によって違います。明らかに量が少ない場合や、いつものペースで排便していない(または3日以上排便していない)場合は、便秘を疑って早めに受診しましょう。

猫のウンチの硬さをよく見て便秘・下痢をチェック

表面がカチカチ、または長さが短くコロコロしているのは、硬過ぎる便秘気味~便秘ウンチ。イン水量が足りず脱水している可能性も。
逆に、表面が崩れているウンチ(軟便)や、ドロドロ・ユルユルのウンチ(水様便)はどちらも下痢。フードを替えた直後になることもありますが、続く場合は腸が炎症を起こしていたり、寄生虫に感染していたりする可能性もあります。早めに受診しましょう。

猫のウンチの色が主食のフードと明らかに違うのは変!

ウンチはフードから栄養を吸収した残りカスですから、多少の個体差はあるものの、ほぼフードと同じ色になるはずです。フードと比べて明らかに黒いなら、消化管の上の方(小腸など)で出血しているサイン。また白っぽいなら、すい臓や胆のうなどの異常の可能性があります。さらに、赤が混じっているのは大腸で出血しているサイン。ウンチの出口である肛門に近い部分で出血し、ウンチに付着したと考えられます。

猫のウンチに毛以外のものが混じっていたら受診を

ウンチの中に、見慣れないものが混じっていたら注意。白い動くもの(虫)が混じっていたら、確実に町内寄生虫に感染しています。すぐに受診して。また、誤食した異物が混じっていたら、猫の様子をよく観察して。元気・食欲がない、吐くなどの様子が見られる場合はすぐに受診をしましょう。
そのほか、ゼリー状のものがのっていたり、混じっていたりすることも。これは町内の粘液で、健康でも出ることがあります。ただし、繰り返し出るなら腸炎の可能性があります。

酸っぱいニオイや腐敗臭は受診して

ウンチとしての臭いニオイではなく、酸っぱいニオイや腐ったニオイなど、明らかに異常なにおいがする場合は腸内環境が乱れているのかもしれません。動物病院で相談を。

ウンチをしている時間が長かったり鳴いたりするのは注意

猫がトイレに入ってから30秒以上たっても踏ん張っている場合は、便秘気味でウンチがでにくい可能性大。また、落ち着かない様子でトイレを何度もでき利する、排便姿勢で鳴く場合は、お腹に痛みや違和感があるのかもしれません。

猫のウンチの異変で見つかる病気は?

ウンチの変化で見つかる病気はたくさんあります。毎日観察し、すこしでもおかしいと感じたら早めに動物病院にウンチを持参して、原因を調べてもらいましょう。

腸炎…腸が炎症を起こして下痢などをする

小腸~大腸のどこかに炎症が起きる病気。急に激しい下痢や血便をする急性腸炎と、長期にわたって下痢気味になる慢性腸炎があります。
原因は腸内細菌のアンバランス、細菌・ウイルス感染、アレルギー、自己免疫疾患、中毒、リンパ腫などさまざま。症状もさまざまで下痢になるほか、色やニオイが変わったり、ゼリー状のものが混じったりすることも。

腸内寄生虫…猫の腸に寄生虫が感染する

猫の腸内にすみついて栄養を横取りする寄生虫に感染する病気。回虫、鉤虫、条虫などさまざまな寄生虫がいます。子猫では栄養状態が悪くなったり下痢をしたりして命に関わることもありますが、成猫ではとくに症状が出ないことも。駆虫薬を複数回にわたって投与し、治療するのが一般的です。

便秘…腸の動きが弱まり排便できない

ウンチを外に出せず、腸内にたまっている状態。何度もトイレに行って排便姿勢を取るのにウンチがまったく出ないか、少ししか出ない様子が見られます。水分摂取量が少なく、消化管の機能が衰えた高齢の猫に多いですが、若い猫でも、誤食をした異物や飲み込んだ毛の塊、腫瘍などが腸の動きを阻害している場合になることがあります。重症になると、嘔吐をすることも。

巨大結腸症…ひどい便秘が続く

ひどい便秘が続き、大腸の大部分を占める結腸の一部が力を失って拡大し、そこに大量のウンチがたまる病気。原因として、過去に交通事故などに遭い、骨盤の間が狭くなっていることが関係するケースも。便を柔らかくする薬を投与するほか、獣医師が手で便を書き出す処置を行うことも。重症の場合は開腹手術で結腸の拡大した部分を取り除きます。

膵臓・胆嚢の異常…消化液の分泌がうまくできなくなる

腸内での消化・吸収を助ける消化液を分泌する膵臓や胆のう・胆管に異常が起きると、下痢をする、色が白っぽくなるなどウンチに異変が見られます。この場合は、同時に発熱、食欲不振、嘔吐、横断など複数の症状が現れます。

まとめ

猫はキレイ好きなので、排泄物の処理は迅速にしてあげたいもの。その際にじっくり観察することで、体調の異変にすぐ気づけることになります。色や硬さ、ニオイ、異物…そして排泄のしぐさまで、よくチェックして、愛猫の健康維持に努めたいですね。

出典:『ねこのきもち』2017年6月号「体からのお“便”り 大切なことはウンチが教えてくれる」(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)

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