猫と暮らす
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犬と猫、どちらが耳や鼻が優れてる!? 意外な違いの数々に驚き!
そこで、ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、犬と猫の「五感の違い」について、いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみることに!
頼りにしている五感は、犬と猫で違う!?
②聴覚
③視覚
②嗅覚
③視覚
それでは、具体的に五感それぞれでの犬と猫の違いについて、くわしく見ていきます!
嗅覚
犬はその嗅覚を生かして、警察犬、麻薬探知犬、災害救助犬として活躍しています。また、ニオイで病気の発作を予知したり、悪性腫瘍を探知する能力がある可能性の研究もされています。
猫はこの器官でニオイを感じ取ると、上唇を巻き上げて口を半開きにし、前歯をむき出しにする「フレーメン反応」と呼ばれる独特な動作をします。
聴覚
猫はさらに高音域を感じることができ、犬に比べて低い音域も聞くことができます。耳を180度回転させたり、左右の耳を別々に動かすことで異なる方向の音源を聞き分けることができます。
総合的には、犬の聴覚はヒトより6倍以上、猫の聴覚は犬の2倍も発達しているといわれています。
視覚
顔の側面に目がついている犬種は視野が広くなる分、両目で重なる部分が少なくなるので立体的には見えづらくなります。遠いところで動いたものを見分ける動態視力が優れています。
猫の視力は0.2ぐらいで、視野も250度と犬とあまり変わりません。動体視力も優れていますが、犬とは違い、猫は目の前の早い動きを追うという能力に優れています。
猫じゃらしのようなおもちゃが得意なのも、このおかげですね。
犬も猫も色彩の区別は苦手ですが、うす暗いところで輪郭をはっきり見ることができます。さらに網膜の裏には輝板(タペタム)と呼ばれる細胞があり、わずかな弱い光の中でも物を見分けることができます。
味覚
一方、猫は犬より旨味や苦味を強く感じますが、甘味を感じることはできません。そのため、犬と猫は同じ物を食べても、違うように感じています。
猫は犬よりも味覚が発達していません。にもかかわらず、食事の好き嫌いがあるのは、犬や猫は嗅覚によって食事を評価し、その後、大きさ、形、硬さ、温度などで自分の好みを確かめているからです。
触覚
犬は痛み・痒みや温度に関して鈍感といわれています。瞬間的な感覚よりも、慢性的な刺激のほうがさらに感じにくいようです。知らない間に傷を悪化させてしまったり、血が出るまで掻きむしってしまう行動からも想像できます。
猫も同じようにこれらの感覚は鈍感と思われていますが、犬よりは敏感だと言われています。猫は温度を鼻先で感じ取ることができるのが、犬とは違う点でしょう。
ぜひ、犬と猫の五感に注目してみてください!
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/二宮ねこむ
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