子猫の魅力の1つは、キュートな鳴き声。成猫とは別の可愛らしさがありますよね。しかしその鳴き声も、鳴き方によっては危険信号を発している場合があります。
今回は子猫の鳴き声の理由や、病気のサインかもしれない鳴き方を解説します。
子猫が鳴くのはコミュニケーションの一種
子猫が鳴く最大の理由は、コミュニケーションだといわれています。子猫は単独では生きていけないため、母猫の助けが必要です。そのため、子猫はさまざまな要求を鳴き声として表現し、母猫にアピールしているとされています。
子猫の鳴き声から何が言いたいかを読み取れるようになれば、小さな変化にも敏感になることができるので、体調不良に気づきやすくなるかもしれません。
ちなみに、飼育されている猫は大人になっても鳴き声を発しますよね。これは親子間のコミュニケーションを応用して、飼い主さんとコミュニケーションをとろうとしているのだといわれています。そう考えると、愛猫の鳴き声がより愛おしく感じられそうですね。
子猫が鳴くシチュエーション
子猫が鳴く理由はさまざまなので、一概に「こういうときに必ず鳴く」とはいえませんが、「こういうシチュエーションで鳴きやすい」というものはあります。
生後2ヵ月くらいまでは、
・おなかがすいた
・排泄がしたい
・不安だ
など、生きるために不可欠な部分で鳴くことがほとんどのようです。
生後4ヵ月を過ぎた頃から、感情に対しても鳴き声を発するといわれています。成長とともに、怒りの度合いで声色を変化させたり、一緒に遊んで欲しいと甘えた声を出したりと、さまざまな使い分けができるようになっていきます。
こんな鳴き方は病気かも!?
可愛らしい子猫の鳴き声ですが、鳴き声・鳴き方によっては要注意。体調不良や痛みなどを、飼い主さんに必死に訴えているかもしれないからです。子猫の鳴き声の中から、考えられる危険を3つ解説します。
排泄時にたくさん鳴く
排泄前後に鳴き声を発するのは普通のことですが、なかなか鳴き止まなかったり排泄中にやたら鳴くようになったりしたら、排泄時に痛みがあるのかもしれません。獣医師さんに相談してみましょう。
声にならない鳴き方をする
1ヵ月未満の子猫に要注意なのが、超音波のような、声にならない鳴き方をするときです。不安などの強いストレスを受けたとき、このような鳴き方をすることがあります。今の環境に戸惑っていないか、体調は悪くないかなど、よく観察して原因があったら取り除いてあげましょう。
鳴き声が大きく低い
生後3週間までの幼い子猫の場合、難聴の猫はそうでない猫に比べて、鳴き声が大きくて低めだという報告があるようです。複数の子猫を同時に飼育しているのなら、他の猫と鳴き声を比べてみてください。1匹で飼育しているなどでよくわからない場合は、心配なようなら動物病院で相談しましょう。
子猫の鳴き声は可愛いだけでなく、子猫の体調や感情を知ることができるサインでもあります。日々しっかり観察して、子猫の要求を読み取れるように頑張りましょう!
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【動画つき】獣医師が解説する子猫の鳴き声のヒミツ〜鳴き声の種類と対処法〜』(監修:獣医師・パティ動物病院院長 見津友啓先生)
文/higarina
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。